フォト

本舞台の歴史★上に向かって新しいものになります★写真をクリックするとアルバムに飛びます★

  • 長唄「汐汲」(新春舞踊大会)国立劇場
  • 長唄「連獅子」(親獅子の精)国立劇場
  • 常磐津「松島」(新春舞踊大会)国立劇場
  • 常磐津「三ツ面子守」国立劇場
  • 長唄「島の千歳」(新春舞踊大会)国立劇場
  • 長唄「浅妻船」(新春舞踊大会)
  • 長唄「官女」(新春舞踊大会)国立劇場
  • 常磐津「将門」(滝夜叉姫)国立劇場
  • 常磐津「松廼羽衣」国立劇場
  • 清元「文売り」(名披露目)国立劇場
  • 長唄「藤娘」(初舞台)国立劇場

リンクいろいろ

  • 河合亞美のWEBPAGE
    私が運営しておりますHP・・今年で12年!!大した更新はしておりませんが、このページを通じて素敵な出会いがたくさんありました。そして今も・・。大切な場所です。URLが2015年3月1日よりURLが変更になっておりますので変更をお願い致しますm(_ _)m
  • 多智雛ちゃんのブログ
    下関でお稽古をし、下関でお師匠さんをしている、親友・花柳多智雛ちゃんのブログです。
  • 日本舞踊協会
    お世話になっております、公益社団法人日本舞踊協会のHPです
  • 藤間達也 WEB PAGE
    私の師匠・藤間達也先生のHPです♪

お知らせ

  • 教室・スクール検索『趣味なび』
  • ご注意
    このブログにはアクセス解析がついており、 ブログの管理者は訪問者の IPアドレスなどを見ることができます。 また、当ブログには、 高度なコメント、トラックバックの判断機能をおいております。 当ブログの内容にあまりにかけ離れた内容のコメントや、 宣伝ばかりの内容のコメント、 管理人が禁止している言葉の使用、 誹謗中傷などを含むコメントなどは、スパムと判定され 自動的に削除されてしまいます。 ※※投稿したときに「問題が発生しました...」と出た場合は スパムと判定された証です。ほぼ100%、サーバー上で 自動的に消えており、私の目に触れることはありません※※ コメントしたのに掲載されない、反映されない、という場合は 上記にあてはまると思われますので、ご了承ください。 (問題がまったくない投稿でも、 スパムと判定されてしまうことがあります。 その場合は、日をおいてチャレンジしてみてください! 申し訳ありません!)
無料ブログはココログ

« 2006年2月 | トップページ | 2006年4月 »

2006年3月

2006年3月31日 (金)

精神的に、脱出。とりあえず。

子供の頃に愛読していた
学研の、漫画で色々学べる本のシリーズ。

「こんなこと、できるかな?」というのを検証し、
「できるか、できないか。できないならなぜできないか」を
わかりやすく解説してくれる漫画がありました。
(たとえば、人は鳥みたいに空を飛べる?
飛べないなら、それはなぜ?、みたいな)


私はこれが大好きで、なめるように読んでました。
今大人になっても、その雑学が結構役に立ってるほど。


その漫画の主人公はヤッタくん。
そして、ヤッタくんの友人として
なぞの白人外国人が毎回登場します。

この「なぞの外国人」の名前が。

「デキッコナイス」


いろんなことにチャレンジしようとするヤッタくんに
いつも、こう言うのです。
「そんなこと、できっこないす。」

前振りが長くなりました。


私、このひと月近く・・・・。
しばしば、「なぞの外国人デキッコナイスくん」が心に飛び出してきて
すっごく困っていました。


師匠の、高度な内容の指導。
はだし。
裾引き。
まだまだ、のセリフ。


クリアしなくてはいけないものが
どんどん増えて。
勝手に追い詰められて


いくらやっても、何も変わらないような気がしてきて。
「私なんかが、文売りをやりたいなんて
思うことが、そもそも無茶だったんでは?!」
などと、卑屈にもなってきて。


「もっとこうしなさいよ!」
「それ、おかしいでしょ!こうして!」

どんどん飛んでくる師匠のお言葉に対し、
応えなくては!と思うのと裏腹に
心の片隅にぽつんと座り込んでいるヤツが。

なぞの外国人・デキッコナイス。


デキッコナイスを心に住まわせた、ということは
あまりにも、前に進めない自分に負けて、
逃げたくなっていたんだと思います。


「デキッコナイスよ・・・いなくなれ!!!」


苦しい。デキッコナイスが心にいることが苦しい。
激しい自己嫌悪に陥りそう・・・・・。


そんな中、先日の御稽古。


私は、久々に、
「よぉ~~し!」という気分になっていました。
日曜日に真起子先生から頂いたアドバイスを
全部、とまでいかなくても
できるだけ守って踊ってみよう!という
チャレンジ精神に燃えていました。


踊りながら。
おや?と思いました。


・・・そういえば。初めて裸足で踊った時、
あんなに辛かったのに・・・・
あれ?いつの間に・・・
裸足で踊っていることそのものが気にならなくなってる・・?


何をどう変えたわけでもないのに・・
いつの間に・・・・・。


裾。
踊り続行不可になるほどからみついていたのに・・


おや?
いつの間に、踏みそうになると
自然に裾を蹴ってる・・・・。

あ。ほんの少しだけど。
できなかったことが、できるようになってる。
すっごいほんの少しだけど。
前に進んでる!!!

踊りながら気がついた
小さな小さな自分の体の動きの変化。

私の心から、「なぞの外国人・デキッコナイス」が
さよ~~なら~~!!と
いなくなってくれた瞬間でした。


「楽しい。」


裸足と裾引きが始まってから
心の底から、楽しいと思って踊れてなかった私。
「デキッコナイス」がいなくなって
急激に湧き上がってきた「楽しい」の気持ち。


踊り終わって。


師匠が、
「セリフがだいぶよくなった。
 もう少し角を取って欲しいけど。
 でも、その感じで進んでくれればね。」


ぐっ!!嬉しい。
褒め言葉とまでいかないけど、
「その感じで進め」のお言葉は嬉しいっ!!


ちょっとずつ、ちょっとのことが
ほんとにちょっとだけど
出来る様になってるじゃないか。


師匠が、「できっこない」ことを
おっしゃるはずがない!
「出来るようなる」と思ってくださるからこそ
あんなに厳しく仰ってくださるんだ!!


これからもちょっとずつかもしれないけど、
きっとなんでも出来るようになる。


精神的な、激しいどん底から、
抜けられました。
いや~~~本当に苦しかった!!!


あー。長かったなあ。
デキッコナイスが住み着いて
いなくなるまで。

さようなら、デキッコナイス。
もう二度とこないで。デキッコナイス。


・・・・・でもあんたを呼んでたのが
誰でもない、私自身なのよね(苦笑)。


絢也さん。デキッコナイスを呼んじゃだめだよ。
あなた自身が「ヤッタくん」にならなくちゃ。


楽しく、踊るぞ。


※と、急激に精神的などん底から脱出したその日。
私の御稽古を見ていたみちよさんから
嬉しい一言。

「絢也さん。なんだか、今日
すごく楽しそうに踊ってました。
楽しさが伝わってきました。」

わはっ♪嬉しいな。伝わったのね♪

・・・・・・・ってことは?
逆に・・・。

楽しく踊ってなければ、それもお客さまに伝わってしまう、
ということだ。

うわ~~怖い。


「お客さんは苦しそうに踊ってるあなたなんか見たくないよ。
もっと気持ちを高揚させて
楽しいことを考えなさい。」


「藤娘」のときに言われた師匠の言葉を
思い出す私です。
(こういう言葉を、凹んでるときは
どうして思い出せないんだろう?!
自分のHPの名語録にも沢山書いてあるのに!

(自分のHPをもっと愛読すべきなのかも?!笑)

2006年3月28日 (火)

ふと、思い出した

「藤間流研究会」(笑・ビデオ撮影会です)を
共催(笑)した、妹弟子のちえみさんと
つらつらとメールのやりとりをしてて
・・・

ふと、この言葉を思い出した。


書いておこう。


とってもお世話になった
とある舞踊家の先生。
美人で面白くて素敵な方で
大好きな方。

この方が去年の夏に、
私に言ってくださった言葉。


「あみちゃん。
あみちゃんが成長するとね
たっちゃん(私の師匠の愛称)も、
ぐっと成長するのよ。

あなたが、今の段階を一歩抜けて、
いい踊りが踊れるようになったその時、
たっちゃんもいい~~師匠になってるはずなのよ。


師匠と弟子ってのはそういうものなの。
だから、がんばんなさい。
何年かかるかわからないけど、
頑張りなさい。
たっちゃんのためにも、頑張りなさい


自分の気持ちに余裕がないときって、
こんな素敵な言葉を
「持っている」ことを忘れてしまうもの。


この言葉を
心の奥から取り出せた今の私だから、
明日のお稽古は
とても楽しく踊れるような気がしてきた。


K先生。
ご無沙汰しておりますが、
いただいたお言葉は全部
宝物になってます♪♪

2006年3月26日 (日)

カッコイイ二人

カッコイイ人・その一

中村橋之助

土曜日、仕事を終えてから、
コクーン歌舞伎「四谷怪談」を観て来ました。


おんもしろかった~~!
「夏祭浪花鑑」もすごかったけど
今回もまたまた魅せてくれました!

んで、誰がかっこよかったって、
勘三郎より、橋之助だったのです。この演目。

もちろん、勘三郎もかっこよかったです。
でもワタシはちょっと今、橋之助、マイブームかも♪

そのあと親友のさとみちゃんと
美味いモツ鍋を食べ、ビールを飲みつつ
お腹がちぎれるほどの爆笑トークを展開し、
(本当に面白いヤツなんです)
家に帰って倒れるように眠ったワタクシでした。

楽しい土曜日だった・・・。

カッコいい人、その二

花柳多智雛


はっきり言いましょう。
橋之助よりカッコイイのはこの人。

花柳多智雛です。

昨今の私の御稽古日記をご覧いただくとわかりますが
私、なんだか、気持ちが下がってました。

簡単に言えば、「ウジウジモード」に入ってしまっていた、という・・。

「鬱病かよ?!」と不安になるほど、
凹みモードになっており、
ネガティブオーラ出まくり状態。


そんな中。声が聞きたくなって
かけてしまった下関への長距離電話。
電話料金くそくらえ~~。
でもね。へっへっへ。最近、多智雛さんの携帯番号は
ゆうゆうコールに登録したから
通話料3割引なのさ~~。


多智雛:「おほ~~!どうした~?!」

絢也:「あのさ~~~。」


色々悩んでることを吐露する私。
同じ価値観で踊りをやってる、この人にしか
話せない想いがあります。

一種独特の感覚の一致がある私たちは
そうしていろんなことを語り合ってきました。
もちろん、彼女も悩みを話してくれて。


多智雛:「絢也ちゃん(最近、こう呼んでくれる。
      私はえりちゃんってのを変えられなくてすまねえ)
      気持ちはわかる!あたしも舞台の前は
      そうだよ。本当にわかるよ!!!」


うれしいなあ、やっぱりわかってくれるんだ~~♪

しかし。
彼女は、普通の人ではなかった!!!!!!!!!!!


カッコいいのはここから先。


多智雛:「でもさ。絢也ちゃん。
      名取でしょう?」


ううっ!!!!!!


多智雛:「そうやってさ。ただどうしようって悩んでるんじゃなくてさ。
      やるしかないんだから。やるんだよ。
      言われたことを、言われたように、
      ちゃんとやれるようになるのが
      名取になったってことなんじゃないの?!

      ねえ。絢也ちゃん。絢也ちゃんは名取になったんだよ?ねえ。

      絢也ちゃんが、しっかりしなかったら
      妹弟子たちに、絢也ちゃんの不安が伝染するよ?

      みんなをひっぱっていかなくちゃいけないんだよ。
      名取になるって、そういうことだよ?

      藤間絢也に、なったんだよ。


・・・・・・・・。

絢也:「えりちゃん・・・・・」

多智雛:「え?」

絢也:「か。・・・・かっこいい~~~~~!!!!」   

多智雛:「わははははははっ!!!!!」

絢也:「かっこよすぎる!!!!!すげえっ!」

そうだ。私、忘れてた。


私、藤間絢也だったんだ。
藤間絢也という名前。
なんでこれ、名乗ってるんだ?

多智雛:「とにかくっ!名取だっていう自覚を持たなくちゃいけないっ!
      名取ってのはそういうもんだ。
      やるんだよ。名取なんだからっ!
      頑張れ。絢也ちゃんっ!」


すごい友達を持ちました。


カッコイイ。
こんなカッコイイ女、なかなかいない。


かっこよすぎる。

大人になって、友達に、こういう言葉が言えるひとが
どれだけいるだろうか?!


叱咤激励、という言葉は、実行するのは難しい。
相手を本当に思っていて、
自分の言葉に自信がなければできない。

なんと凛々しい言葉。

花柳多智雛。
くそ~~!!!あんたにはやられたぜ~~!!!


一生離さないぞ~~!!!

ありがとう!!
あの電話の、えりちゃんの声、絶対に忘れないよ!!!
この先、くじけそうなとき、
思い出す。必ず。

「名取ってのはそういうもんだ」


彼女が、自分が「花柳多智雛」であることを
どういうふうに保ち
「花柳多智雛」をどう育てていこうとしてるのか、が
見えたような気がします。


「藤間絢也」の育て方、まだまだ甘いな。私。


※追記※
やっとこさプログラムの写真を撮りました!
着物の着こなしが、2年前と比較すると
断然よくなっており、
月日の流れを感じました。


特別いい写りに写ったわけではないのですが、
ふんわりとした雰囲気のいい写真が撮れたと思います。


今日は、今度の会の会主であられる
師匠のお母様、藤間真起子先生に
踊りを見ていただいたのですが、
その際に、
写真をお見せしたところ、
「あらっ。よく撮れてるじゃない(^^)。
 ふっくらしたカンジでいいわ♪」
とお褒めのお言葉を頂いちゃいました♪へへへっ


真起子先生から
いろいろなアドバイスを賜りました。
本当にありがとうございました。
きちんと噛み砕いて、
自分のものにできるよう頑張ります。


まだまだやることは一杯。


やることがありすぎて、
心が苦しくなりそうになる。


でもこの先、私はいつも思い出そう。
あの、カッコイイ人の言葉を。
大好きな、あの、カッコイイ人の言葉を。

「やるんだよ。名取なんだから。」

2006年3月24日 (金)

自分に負けた!!!

今日の御稽古。

自分に・・・・負けてしまった・・・!
なんと情けない!

お稽古用の衣裳をつけ、
裸足で踊る。

裸足で踊る難しさ。
でもこれは大分慣れてきつつある。


問題は裾引き。


裾を踏んでしまう。
裾が足に絡まる。

裾に気を取られる。

踊りが雑になる。
師匠から御注意が飛びまくる。

裾に動揺している中で、
必死に師匠のご注意を聞こうとするけど
精神的にどんどん追い詰められてしまった。

踊りながら小さく萎縮していく心。
いけない、今、私は文売りを演じているんだから、
こんな気持ちになっちゃいけない。

気持ちを高揚させようともがき続け、
もがいているうちにお稽古が終わってしまった。

大事な大事な一回の御稽古。
なんてもったいないことをしちゃったんだろう。


なんで、「じゃあ裾を踏まないように踊れるようになろう!」って
明るく受け止められなかったんだろう。
大事な師匠からの御注意を
きちんと噛み砕けなかったんだろう。


御稽古が終わって、凹むのはよくあること。
でも今日の私。
すでに踊りながら凹んでしまったのだ。
自分の気持ちと戦ってるうちに、
終わってしまった。


踊り終わって、唇をかみ締めている私。


私の顔をご覧になった師匠が
「今、そんな顔をしているのは、どうして?
言って御覧なさい。」


自分の、今日の動揺について告白した。


何のために、今、こうしてお稽古用の衣裳をつけて
裾引きで踊っているのか、
その意味について、長いこと話してくださった師匠。


「悩むのもいいよ。でも。
もっと明るく受け止めなさい。
前向きに受け止めなさい。


今までどおりにいかなくて当たり前でしょう?
衣裳をつけたら、どうなるか、
じゃあ、どうしましょう、ってのをお稽古して行くんでしょう?

そんなことより、
もっとここはこうしましょう、って、
僕は、教えることが沢山あるのに。

裾を踏むから、どうしていいかわかんなくなっちゃった、
で、終わっちゃったら、もったいないでしょ?」


妹弟子のまなちゃんが
初めて裾引きで踊った時。
彼女は、堂々としたものだった。
とても失礼なことを言わせて貰えば、
少し、びっくりした。


お稽古が終わった時、彼女は
「すごい踏んじゃうんですねー。袖も重いし。
びっくりしました~~♪」と言いながらも
笑顔で、
「先生に衣裳を着せていただいて、踊って
楽しかった~~。」と言ってのけた。


「藤娘」で初めて裾引きのお稽古をしたとき、
動揺して泣いた私とは正反対の反応。


難しさを、「体験」として楽しめる強さ。


これを持っているまなちゃんの態度に
学ぶところは多い。


「そんな顔ばかりしてるんならさあ。
裾引きはやめる?
足袋履いて踊る?って話になっちゃうよぉ?」


いやですいやです。それじゃあ
文売りじゃなくなってしまう。
文売りが踊りたくて、この何ヶ月、やってきたんだもの。


あまりに落ち込む私に、今日の師匠は優しかった。


いつも、「優しくされたいなあ」と思うのに、
実際に優しくされたら、
「優しくされるようじゃいけない!」と心底思った。


優しくされたくない。


ちゃんとできて、「よくできたね」って優しくされるならいいけれど、
ボロボロになって、
優しくされちゃいけない。

自分に負けると、全部に負けちゃうんだ。


絶対に次から、こんな風にならない。


すっごい悔しい。
悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい!!!!!!!!!!


すっごい眠くて死にそうなのに
悔しくて、胸が張り裂けそうだ。

ちくしょおおおおおお!


今になって、凹むより、怒りがこみあげてきた。
自分に対して!!

ばっかやろ~~~~~~~~!!!


弱虫の私。だいっきらいだ。
絶対に勝つ。勝ってやる。


あー!
タイムマシンに乗って、今日のお稽古中の私を
はっ倒してやりたい。


もうどんなことがあっても、今日みたいになりたくない。
なるもんか。


自分に負けちゃいけないということ。
師匠に優しくされたら終わりだということ。

今日はこのことを知るための御稽古だったと
受け止めよう。


せんせい。
ここに誓います。もう、2度と今日みたいな
みっともないこと、しません。


ちゃんと立ち上がります。

弱虫の私をはったおして、
次回、踊ります。


今日、いただいた御注意、きちんと整理して、
次、また頑張ります。

自分に負けない。絶対に。

2006年3月21日 (火)

藤間流研究会結果報告

5時に駅でちえみさんと待ち合わせ・・
二人とも着物姿・・。

小道具とビデオ、三脚を抱えた私は
かなりなぞの状態。

さあいざ。区民センター集会和室1へ!!


ビデオをセットして、

ちえみさん、私の順で踊ることに。

二人しかいないけど、
日ごろの癖で
踊る前に「ではお願いいたします」と互いに挨拶。

振り鼓は我が家のお椀で代用。


無事踊り終えたちえみさん。
では次は私の「文売り」・・・・・・・。
ちゃんと、裸足になって、踊った!


なんと、一箇所振りが飛んでしまう場面が!!!
恐ろしい!!!
なれない場所とカメラがある緊張のせい!!
ひゃ~~~本番でこんなことがないよう!


踊り終えて・・・・・・・・・・。

テレビに(この部屋にはでっかいテレビがある)ビデオを繋いで
二人で「反省会開催!」

初めて自分が日本舞踊を踊るところを見た、というちえみさん。
いろいろ、思うところはあるようで。


さあ、そして、私。


ええと。細かいことは書きません。

今の、私の、「文売り」

いつも、「ここだけはカッコよく決まっているであろう!」と
自信を持っていたところが、
すっごいイマイチ!!!
逆に「きっとここって、ヘンテコリンなんだろうな」と
思っていたところが
「おや?そんなにヘンでもないな」という結果だったり。

いけない癖のオンパレード♪♪
直っていると信じていた癖はしっかり残っていて
時折ぴょンと顔を出す。


とても当たり前のことを、しっかり確認できて、
私はとてもすっきりしました。
さわやかな気持ちです。


とても当たり前のこと。
それは。


私は、踊りが、すっごいへたっぴだってこと!!!


「はー。へったくそだなああ。こんなにへただったかー。」
しみじみつくづく、心の底から実感しました。


「背のびして力んでも仕方ない。
うまくなりたい、と焦っても仕方ない。
このへたっぴを、どうするか、ってことを
考えよう!」


上手くなりたい、じゃなくて、
へたっぴをどうするか。


これだ。これからのお稽古のテーマはこれだあ!

やっぱりビデオチェックをするってことは
意味があるなあ~~!


いつの間にかできるようになっていることも
沢山発見。
大丈夫だよ。かたつむりもびっくり、っていうくらい
遅いスピードかもしれないけどさ。

絢也さん。ちゃんと成長してるよ。大丈夫だよ。


へたっぴの私を
強く応援する、私。


それにしても。


へた、だった。


師匠は、大変だ。
この私を、「なんとかしてやろう」としてくださってるのだから。
本当に本当に、大変だ。

**************************************************

ちえみさんと反省会をしてから、
中華料理屋で楽しく食事♪
そのあとミスドでデザートにコーヒーでお喋り♪


楽しかった~~~♪


また、やろう!ぜひ!

明日の御稽古・・。

二人とも、何か、成果、出せる、か、なあ?!
一個でも何か、活かしたいよね!!

2006年3月20日 (月)

藤間流研究会(笑)

えー。やります。
再び。

「藤間流研究会」
(こっから、「一人ビデオ撮影会」をクリック♪)

今回は「一人」ではありません。

「二人ビデオ撮影会」です。

今度の会におきまして、
常磐津「屋敷娘」で初舞台を踏む、
ちえみさんと二人でやりまーす♪。


ちえみさんはスゴイ人です。


昨年の夏に、お仕事の都合で
静岡県に引越しすることになった彼女。

「あみさん(当時はまだ名取ではなかったのでこう呼ばれてた)
私、御稽古やめなくちゃいけなくなりました」

そう打ち明けられた
お稽古場の玄関。

「ちょっと待って!こんなに踊りが好きなのに
もったいないよ!
何とか続ける方法を考えようよ!
やめる決意をする前に先生に相談してみようよ!」


彼女は師匠に相談します。
そして・・・・・・・・・。

「御稽古を続けます。
そして、来年の会に出ます」と
宣言したのです!!!!


それからの彼女は
よほどの事情がない限り
週一度、仕事を終えてから
新幹線で東京にやってきて(!!)
お稽古をして、また新幹線で夜遅くに帰って行きます。

すごい。
ほんとうにすごい。

こんな情熱、なかなかあるもんじゃない。


そして、めきめきと上達していく様は
見ていて気持ちがいいほどです。


彼女はきっと・・・「屋敷娘」を終えたら
次の目標に向かって進んでいきます。
きっとじゃない。
間違いなく、だ。


「あのときやめるつもりだったのに、
なんでこんなことになっちゃったんだろ~~
人生狂った~~!
絢也さんと達也先生のせいです~~!!」


わははっ。
「せい」じゃないよぉ~~。
勝手に狂っちゃったんだよ~~(笑)


私も勝手に狂ったクチだからさ~~~♪


踊りの魅力ってなんだろ。
人生かけさせる力がある。
間違いなく。


ってことで「狂った二人」で
「研究会」やりま~す♪


振り鼓をお借りするのを忘れたので
お椀を代用する予定(爆笑)

怖いなあ。「文売り」。
これをビデオに撮って、自分で見るのは怖い。


でも。見る。
見なくちゃいけない。
今の私を、見る。目をそむけてはいけない。


やれることは全部やろう。

その上で・・・・・・・・出る結果ならば。

どんな結果でも。

後悔は、しない、でしょう!

「もっとああしとけばよかった」って思うのは死ぬほどいやだから。


やれることは、やります。なんでも。

2006年3月19日 (日)

花道って花道って?!

えっりちゃ~~ん♪(多智雛さん)
ふふん。書いたわね~~。ふっふっ。

多智雛さんの日記に、私の事が書いてあります。

ありがとう。
恵里ちゃんの「がんばれ」はしみこむね。
実に、しみこむ。
しかと、しみこんだよ!

****************************************

今日は歌舞伎座。夜の部を見てきました。
ある方から券をいただいてしまい
花道のすぐ横の席、前から15列目という
すばらしい環境で、しかもた、た、ただ見!!
(招待券とのことで!ありがとうございます~!)

妹弟子みちよさんと二人、愉快な歌舞伎鑑賞となりました。
(「二人椀久」が、素晴らしくて悶絶しました!)

その感想はまた後日、ということで・・・。

今日私は、花道がずっとずっと気になって。

じゃっ!!と幕が開く音がすると
お客さんがいっせいに花道の出の場所を見る。
そして、悠然と役者は花道から登場する・・。

必ず、七三(しちさん。すっぽんがある場所)で止まり
ひとくさりあり、
舞台へすすむ・・・。

「文売り」も花道からの登場です。
前にも書きましたが、
「花道の練習」は、なんと、本番当日の数分しかできません。

裾を引いて、花道で踊る。
花道の上では草履。
苦手な棒系の小道具(梅の枝)を優雅に扱いながら・・
おすべり、巴周り、
片足で一回転もある。


三味線の音の丁度いいところで
七三で止まって
「チテンツテン」で決まって
「チントンシャン」でばっちり首を振れるだろうか?!
歩く速さや歩幅の計算とか、どうなるんだろう?!
巴周りでバランスくずしておっこちないか?!
それより片足ケンケン一回転、怖そう!


「私、花道怖いです。だって、高所恐怖症で・・・」と師匠に言ったところ
「んなもん、知るか!!」と一蹴されたっけ・・・。(^^;)


本日歌舞伎座客席の会話。


みちよ:「絢也さん・・・花道・・」

絢也:「うん・・・ちょっと乗りたいね・・。」

みちよ:「ちょっと知らないふりして・・」

絢也:「ここ、歩いていいと思ってました♪
    って明るくごまかして・・・。」

みちよ:「つまみだされますね・・」

絢也:「うん・・・もう退場処分だろうね・・。」


ホントに歩いてみたかった!ホンマもんの花道!!


終わってお茶して(私はビール・笑、みちよさんは飲めない)
笑い転げて、バイバイして・・
・・・地元の駅についてから、
どうしようもなく、踊りたくなってしまい
ひと気のない夜道なのをいいことに、
歩きながら、上半身だけ激しく踊りながら帰ってしまいました(^^;)


こういう衝動に駆られたときに
「すみません!今すぐ踊りたいんですが!」と
緊急事態の急患みたいに
御稽古場に駆け込めたらいいなあと思うのですが、
おそらく師匠にそんなことを言ったら

「ばあ~~~~か!誰が開けるか!!」と
また、一蹴されることウケアイです(^^;)


「今!今踊りたいんです!!」

明日、じゃなくて、今!!ってとき、

あるんですよねえ~~。

ほら、恋愛でも、
「今!今好きって言って欲しいの!
今、ぎゅっ!として欲しいの!
明日じゃないの~~今なの~!」って
時、あるじゃないですか。

あれあれ。あれに似てる(笑)

2006年3月17日 (金)

「文売り」・その、理由

御稽古日記は・・。
今回は
「名語録御稽古篇」
を・・・。
他にもいろいろありますが、
これが一番パンチが効いてます・・・。

さて。

私が「文売り」を踊ることになった背景を
少し、ご紹介します。


私のHPの「書き込み処」で、「文売りで名披露目に不安はないか?」という
ご質問を賜りました。

それに応える意味も含めて。
ちょっと記しておきます。

昨年の春から、
今回の名取披露に向けての演目選びは始まっていました。
師匠:「名披露目にふさわしいもので、
    お稽古の演目を選んでいこう。
    いくつか、やってみて、
    今までやったのも視野に入れつつ
    最終的に選ぼう。」

昨年お稽古した演目のうち
「供奴」「鐘の岬」「松島」以外は
すべて候補でした。

さらに、「藤娘」「田舎巫女」以外の、今までお稽古した演目のいくつかも
候補になっていました。


夏の段階である演目に8割方決まっていました。
周囲も「それはいい!」と大賛成。
お世話になったK先生からも
「あみちゃんに合ってる!」と太鼓判。


師匠も、私も、そのつもりでした。

浴衣浚いの「相模蜑」が終わったところで・・。
「ではそろそろ決めなくちゃ」となりました。

師匠:「多分、もうアレになるけど、
    それじゃないとしても、
    いままでやったものの中から選ぶんだからさ。
    それは間違いないんだから。
    ってことは一度は振りが入ってるものばかりだから。
    ここで、名披露目とは関係なくワンクッションおこうか。
    男、やっておこうよ。」

ということで名披露目に関係ないところで
「松島」をお稽古しました。

振りの入りがよかったこともあり
「松島」かなりの早さで進み。。


本気で演目を考えなくてはいけない時期に入ってきました。


そんな中。
私が名取式を無事に終えた報告のお手紙を
血が繋がったハトコである、
プロの清元の三味線演奏家、
清元志寿造さんにしたためました。

(ちなみに・・)**********************
志寿造さんのおばあさまの弟が
私の祖父、という関係。
志寿造さんのおかあさまと
私の母はイトコになります。
(おかあさまには名取式の着物のことで
いろいろと相談に乗っていただいてました)


志寿造さんが師匠のお友達であり、
会でいつも弾いていただいてることは
かなり最近判明したことであります。

世間の狭さに驚く3人(師匠、志寿造さん、私)と
私の家族、親戚・・・・!!!
*************************************

志寿造さんから「お手紙ありがとう」というお電話が♪

志寿造さん:「あなたの名披露目は何を?」
絢也:「多分、長唄の演目になると思います。」
志寿造さん:「そうかー。僕はその会の清元だからね、
       客席で見たかったけどねー。見られないね。
       たっちゃん(師匠)によろしく伝えてね」

そして四方山話をして、電話終了。


次の御稽古のとき、志寿造さんと仲良しである
わが師匠に
「昨日志寿造さんからお電話が♪
 ”たっちゃんによろしく”っておっしゃってました♪」と伝言。

この一言が、
この後の展開を劇的に変えていきます。


ゾウさん(志寿造さんの愛称)の話でしばし会話を楽しんだ
その後です。


師匠:「清元にするかい?」

唐突に師匠が仰いました。


絢也:「は?清元は無理ですよ(笑)]


師匠:「はは・別に無理じゃないけどさ。難しいけど。
     ・・・・・・清元にして、
    ゾウさんの三味線で踊るかい?」

絢也:「え!!!!・・・
    いや・・もしそんなことが実現したら、
    とても素敵ですけど・・・・・・・・・。」


血が繋がった演奏家に、名披露目の演奏をしてもらう。
不思議な縁があってこその・・・
・・多分、なかなか味わえない!!??


師匠:「あなたのご親戚もお喜びになるでしょうよ」

絢也:「そりゃもう・・・・でも清元の何を・・・?」


師匠はものすごい長い時間考え込んでおられました。


ぽつんと。
「文売り」


絢也:「文売り?どんな踊りか知らないので・・。」

師匠:「それじゃとりあえずビデオを見せるよ。」


師匠のお母様・真起子先生の文売りのビデオを拝見。

・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

師匠:「どう?何、唖然とした顔して(^^)」
絢也:「・・・・・・・・・せんせい???
    ・・・これ、私には無理です・・・」

師匠:「ははは。確かに難しいよ。
    でも無理ではないはずだよ?」


ここからしばらく
「無理です」「別に無理じゃないよ」という会話が
2週間ほど続きます。


私は怖くて。
本当に怖くて。
「文売り」が。

やってみたい、という気持ちはあるけれど、
怖さが完全に勝っていて。


だから、ある日、
「文売りは私には無理です。
 今まで決まっていたほうにします」と
決意を師匠にお伝えしました。


師匠:「うん。あなたがそうしたいなら、
    そうしましょう・・・
    ・・・・・・・・
    でも、もうちょっと考えてみようか?」


むむ?・・師匠も、微妙に、
引っ張る・・・・???


またまた考えました。

そうしたら。


私の心は「文売り」をやってみたい、
というところに行き着いてしまってました。
本当にいつの間に。


しかもこみ上げる熱いものが。
それは、まさに
「情熱」という名前のもの。


姉にこの話をした時
姉は即答しました。
「あみは、文売りっていうほうを
 やるべきだよ。
 やりたい、と思うほうをやるべき。
 難しいほうへ行く、運命なんだよ。」

私は情熱に身をまかせることに決め、
師匠に、ついに
「せんせい。文売りがやりたいです。
 文売りでお願いいたします」と
申し上げました。

師匠は私の目をまっすぐご覧になり
「わかった。そうしましょう。
難しい、ってことはもうわかってると思うから。
あとは、あなたが、頑張るだけ。」

時、すでに11月。
「今まで御稽古したものの中から選ぶ」という
予定、大変更!!!
きゃああああっ!!
私にとって無謀な挑戦がスタートしました。


師匠にとっても、私にとっても
怒涛の挑戦が始まります。
「12月一杯で振りを入れる」


すごい振り入れでした。
あんな迫力ある振り入れは初体験です。

おかげさまで12月の半ばに振り入れを
完了できました。
師匠に感謝感謝です。

そんなこんなで、
「文売り」にしよう!という決意に至るには
葛藤だらけでした。


踊りそのものの難しさはもちろんのこと。

派手で綺麗な衣裳ではありません。

派手な小道具もありません。

舞台装置もジミ目です。

衣装変えも、引抜もありません。

そして、なにより、

お化粧も眉つぶしで、
「綺麗」「可愛い」になりません。


鬘をつけ、顔をして、衣裳を着けただけで
皆さんにいただける「褒め言葉」


「綺麗だったわよ」
「可愛かったわよ」
「華やかで楽しかったわ」

これらを放棄することになります。

「名披露目は派手なものにしなさいね。
踊りが上手く見えるように、
体型にあったもので。」
という、諸先輩のアドバイスが
耳によみがえります。

それも、放棄することになります。


勇気のいる、決断でした。


多智雛さんに初めて打ち明けた時、
実は大反対をされました(^^;)
↑ごめん。ばらす・・・。


「あみちゃん!考え直して!
あまりに通好みすぎる!
もっと派手なもののほうが!!!」

絢也:「せんせい。実は
    えりちゃん(多智雛さん)が大反対してます・・」
師匠:「わははは。踊りを知ってる人なら
    まあ、みんなそう言うだろうね。
    ははは。びっくりしないよ。」


せ、せんせい(^^;)。


師匠:「と。言ったところで、だ。
    今更僕も、あなたも、
    じゃあ、やめて、こっちにしましょう、
    って、もうできないでしょ。」

絢也:「はい!」

師匠:「頑張るしか。ね?(^^)」

多智雛さんは、私の揺るがぬ決意を受けとめてくれて
「わかった・・・
 あみちゃんがそこまで言うなら
 何も言わない!!頑張れ!」


えりちゃん・・・・
本気で心配してくれてた・・・
ありがとう・・・愛してるよ・・・(T^T)。


**********************************
1月に多智雛さんが
お稽古場に遊びに来てくれたとき
嬉しいことを言ってくれました。

「あみちゃんの文売り。
そんなに地味じゃないや。
これにしてよかったんじゃない?」

・・・・・!!!!
泣きそうになるほど嬉しい言葉でした!
***************************************

「藤娘」の半年は
とても長く感じたのに・・
「文売り」の日々は
ものすごい勢いで過ぎています。


行ける所まで、とにかく、行きます。


泣いたり、凹んだりしながら。


行きます。


どうか皆様。

見守ってやってください。

************************************
[ おまけ]
ウチのお稽古場最年少の5歳のすみれちゃん。

5歳にして、
私の「文売り」のお稽古を見るのが
大好きであることが判明!!

ママ:「先週はお時間が合わなくて見られなかったら、
    『今日は見られなかったね~』って。
    最近、お風呂に入ると、
    『おだまきとやらくだまきとやら~~百年もたってのち~』
    って、セリフを喋ってます(笑)」

すごい!5歳児の記憶力!!

師匠、すみれちゃんママのこの言葉に
大喜び!!

師匠:「そうかそうか♪こういうのが好きか~♪
    そのうち、御稽古しような~~♪
    そうかそうか♪セリフ、おもしろいか。」


今日も私のお稽古を、
最初から最後までずっと見ていた
5歳の少女。

ホントに先が楽しみだな~!

ちなみに、今度のお浚い会で
「京鹿子娘道成寺」の所化で、
「みれば~~♪」のくだりを彼女は踊ります!

こちらもお楽しみに!
かっわいいですよ!!!!


2006年3月13日 (月)

おめでとう

わがお稽古場の
「塩分担当大臣」(いつもポテトチップスを振舞ってくれる・・・笑)
である、
この日記にもしばしば登場する
妹弟子、まなちゃんが、

3月15日。

めでたく大学を卒業します!!!
(都内でトップクラスの女子大です!)


福岡から一人上京してきて、
一人暮らしをしながら、
学業と、アルバイトと、そして、御稽古と、
本当に頑張りました。


初めて会った時、彼女は確か19歳。


初めての舞台だった「達喜会」での
3人立ち「京の四季」の
「向かい合って、くすっ☆」は
今もお稽古場の伝説になってます(笑)

「本舞台に立ちたい」という強い想いが
師匠に届いて
このたびの5月の舞台で
彼女は「手習子」という難しい踊りで
初めての本舞台を踏みます。

たかだか3年、
彼女の成長を見守ってきた私ですが、
大学の卒業式を無事に迎えるにあたっては
本当に感慨深い・・・
まるで母のような気持ちです。

お稽古場の中で、歳は、
下から4番目くらいのはず。
でもとてもきちんとしていて、
礼儀を心得た子です。
師匠も「非常に頭のいい子だ」と、高く評価なさってます。
(まなちゃん、うそじゃないよ~~・笑)


大学生活の4年間を振り返って、
まなちゃんは
「踊りと出会った事」が
もっとも大きな出来事だった、とメールに書いていました。
日本舞踊のお稽古場という場所で
まなちゃんは間違いなく
「フツーの女子大生」とは違った青春を味わったことと思います。


私を初めとする「年上」だらけの空間の中で
常に笑顔を絶やさないまなちゃんは
いまやお稽古場にいなくてはならない存在。
たまにお休みすると
「アレ?まなさんは?」と
誰かが訪ねるほどになりました(笑)。


大学を卒業するということは
大人の世界へ踏み出すことです。
大人の世界は、いい事ばっかりじゃない。
むしろ悪いことのほうが多いかもしれない。
でもね。


あなたは日本舞踊のお稽古場で
たくさんの、
人生経験がある、年上の「仲間」と
めぐり合い、仲間たちに愛されているのだから、
あなたの人生はこれから
絶対に明るいよ?
だって、心強い味方が沢山いるんだもん♪


水曜日。思い切り楽しい卒業式を。謝恩会を。
そして、慌てずにお稽古にいらっしゃい(^-^)


そしてこの日は実は、22歳の誕生日でもあるよね。


おめでとう。
あなたの大人への一歩に立ち会える私は幸せです。


あなたは
私に出会えて幸せだ、と、言ってくれるけど
私も同じくらい幸せだぞ。


おめでとう。2日早いけど。

卒業、おめでとう。
誕生日、おめでとう。


お稽古場の、
いつもまなちゃんの「塩分」で
お腹を満たしてる「夜組」の皆様(笑)

ぜひ、おめでとう!って沢山言ってあげてくださいね~~♪


もちろん。せんせいも。(^-^)
卒業祝いに、ぜひぜひ、
「吐くほど」お稽古してあげてください(笑)

2006年3月12日 (日)

ああああああ。

いきなりこの御稽古日記にたどり着いた方は
ぜひワタクシのHPの
「普通の日記(徒然NEW)を読んでから、
この続きをどうぞ・・・。


えー。お読みいただきましたでしょうか?
ってことで、
私の邪念が罰当たりとなりました。本日3月12日。


私は、お稽古場に着くと
着替える前に
必ず、お稽古場のお手洗いのお掃除をしていました・・・。

いつもお手洗いは綺麗だし、
別に私が掃除をしなくても平気なのですが、
なんとなく、私の「気持ち」でしておりました。


いつも師匠はおっしゃいます。
「お扇子と仲良くなりなさい」
「小道具を好きになりなさい。大事にしなさい」

だから、お稽古場も大事にしよう、
お稽古場の神様を大事にしよう。

住まいで一番大事なのは水周り、ってよく言うよなあ。

なら、お台所と、お手洗いを大事にしよう。

そんなところから始まりました。

と、ここまで書くと私は清廉潔白な
ものすごい美しい心の持ち主のようです。


・・・・・私の性格をご存知な方ならお判りになると思いますが・・・

えー。当然、「邪念」はあったわけです。

「誰も言わずにこっそり
こういういいことをする私は素敵♪
きっと御稽古場の神様が私に味方してくれて、
私の踊りが上手になるかも♪♪」
なあんて・・・・・・・・。

「邪念」を持った私に
神様は微笑んでくれませんでした(T^T)。


ああそれどころかバチがあたるなんて・・・!!


本日も・・・・・到着して、着替える前に・・・
お掃除を始めました。

いつも通り、順調に進むお掃除・・・。


床の拭き掃除をしていたとき・・・。
ちょっといつもより無理な姿勢で
しゃがんで拭き掃除をしておりました・・。

これが仇となります・・・。


拭く場所を変えようと、
よっこらせ、と立ち上がろうとしたとき、
よろけました。


よろけた勢いで・・・

お尻で・・・

トイレットペーパーのホルダーをふっ飛ばしました!!!

がった~~~~~~~~~~ん!!!!!!!!!


転げ落ちるホルダー!!!


おっとやばいやばい。御稽古中なのに
こんな大きな音立てちゃってやばいやばい。


慌ててホルダーを拾って、元に戻そうとする私。


・・・・・・?おや・・・?

取り付け・・・できない・・?


・・・・・・・・・・・よく見たら。


壁にはネジが止まったまま。
ネジの回りにプラスチックの破片のようなものが。


ああああああ。

完全にぶっこわしたのでした・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
デストロイヤー・・・・・・・。


あああああああああ。

お稽古場の備品を・・・・
こ。

壊してしまった~~~~~~~~!!!!!!!


なんてことなんてことなんてこと!!!!!

お稽古場を大切にしたい、という思いから(邪念はあったものの)
やっていたことなのに!!

壊しちゃったよ~~~~!!!


ホルダーをとりあえず、隅っこにおいて、
お掃除を全部済ませ・・・
浴衣(今日は事情があって浴衣・それについては後で書きます)に
着替えて・・・・・。


ほどなくして、お稽古を終えて師匠が
控えの間に入ってこられました・・・。


今日に限って、その時間にいらっしゃったお弟子さんの数も多くて・・・

これは皆さんに告白しなくては・・・

ということで、師匠とみなさまに、
告白いたしました・・・・・・・・・。


みなさんとても笑ってくださいました(T^T)
師匠も怒りませんでした(T^T).

その後も最後までみなさんで
笑いのネタにしてくださり、
師匠も、これでもか、と、ネタを振ってくださいました(T^T).


あんなにみなさんが笑ってくださったのだから、
よかったのかもしれませんが、
私は、かなり、凹んでおります・・・。


「こっそりやってる私は素敵」なはずだったのに、
こんな形でみなさまに知られてしまいました。
おまけに、デストロイヤーであることを暴露するはめにもなりました。


ああ。カッコ悪い。あああ~~私は♪カッコ悪い~~♪


芯から心が美しくなかったから
バチがあたったのだ~~~~。ああああ~~。


本当に本当に達也先生、真起子先生。
達也先生のお弟子さん、真起子先生のお弟子さん。

ごごごごごごごめんなさい!
3日後に私が新しいホルダーを設置するまで
(そうしないと気がすまないので、師匠に申し出て
了承されました!!)
しばらくの間、「素のトイレットペーパー直置き状態」で
我慢してください!!!


そして踊りのお稽古も今日は辛かったのです・・・。


ええー。

「裸足の季節」ぷらす、
本日より
「裾引きの季節」が到来です。

お稽古用裾引き衣裳で
初めて「文売り」を踊りました。
もちろん。その上、裸足。

裾引きは「藤娘」で経験があるから、
少しは踊れるかと思いきや。


見事な撃沈です!!!!!!!!!!

あまりのキツさに
踊り終わってご挨拶し終わったら・・・

貧血を起こして立てませんでした・・・・・・。
まなちゃんとK永さん(お二人とも衣裳の着付けもお手伝いしてくださって、
ありがとうです!!!!!)
に手助けされ、
所作台の上で帯をといてもらい、
漸く歩き出すも、数歩で歩けなくなり・・・。

しばらく汗まみれの浴衣で倒れてました(^^;)
ひどい吐き気で、
体中がしびれてしまいました。


お二人には介抱もしていただき
師匠にもご心配をかけて、
すみませんでした・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


私がうだうだと動けなくなったために
次の順番だったY嶋さんも
御稽古開始が遅くなってごめんね(涙)。


「手習子」のまなちゃんは、
次回のお稽古から裾引きになります。
彼女は初舞台。
裾引きも初体験となります。


師匠:「(まなちゃんに)あんなの(私)見せられたら
    びっくりしちゃうよな~~?
    へんな不安だけ、残るよな~~?(笑)」


ごめんごめんごめん。まなちゃんは
まだ若いから、私みたいにヘレヘレにならないよ~(多分)


覚悟はしてたけど、
参りました!
「文売り」を裾引きで踊ることは、やっぱり、こんなに大変だったか!!


あと2ヶ月弱。


裾を引いて、はだしで。

頑張らなくてはっ。


お稽古場の神様。
トイレットペーパーホルダー。
直しますから。

どうか、私に微笑んでください(ああ。やっぱり邪念は消えず・・・)

2006年3月10日 (金)

才能は遺伝しないけど

昨夜、
ショックのうちに走り書きした日記でしたが・・。

母は昨夜、常連のお客様に
こう言ってました。


母:「私は、何をやっても、すぐそこそこ出来てしまってね。
   器用なんですよ。

   でも、すぐにそこそこ出来てしまうってことはねえ、
   一所懸命何かを目指す、ってことができなくてねえ。
   
   器用貧乏になっちゃうんですよ。

   自分で言うのもなんですけど、
   芝居も上手かったし、歌も上手かった。
   小唄は自分でも天才だと思いましたよ。

   でも、いろいろ理由をつけて、
   ぜーんぶ捨ててしまった。
   結局中途半端でした。
   続かなかった。


   ホント、我乍ら、もったいない(笑)。
   性格だから仕方ないですね。
   

   この子(私)はぶきっちょですけどね。
   ぶきっちょなぶん、努力するんですよ。

   今、この子を見てると、羨ましいと思いますよ。

   私は、人生の中で
   何かに夢中になって、何かを夢中で目指す、ってことが
   なかったから。」


そっか・・・・。


芸能界の仕事をしてても
今、こうして、芸事に夢中になってても、
いつも、私は思っていました。

「母の才能が、私にあったら。」と。


子供の頃から、
母が笑い転げるほどに、
私は不器用で。
「ぶきっちょねえ」という言葉は
私のために生まれた言葉だと思うほどでした。

でも。

私には、母にないものが、ちゃんとありました。


なかなかできないから、
できるようになりたいと、強く思える心。
夢中になれる性格。

なかなかできないからこそ味わえる
「やっとできた!!」というときの
喜び。


不器用なわが身を、そんなにも悲観することはない。

才能は遺伝しないけど。
私は私の、いいところが、ある!!
不器用を越えてつかんだものは
ものすごく大きなものになるはずだ!!

絢也:「せんせい。母に一発でヤラれちゃいました。
     この世には、そういうふうに出来ちゃう人って
    存在するんですね。」

師匠:「うん。そうだよ。そういう人はいるよ。
    でも、あなた、よかったじゃない。
    きっと、おかあさんから、学んだこと
    あったと思うよ。

    では、今日は、セリフを勉強した、
    その成果を見せてもらいましょうかね(笑)。」


冒頭のセリフを言い終わったところで
師匠がテープをお止めになりました。


師匠:「ふふふ(笑)。なんか、やろうとしてるね。
    ふふふ。うん。まあ。今日のところは、
    それでいいでしょう。
    できてるわけじゃないけど。
    なんか、いつもと違うように
    やろうと、してるから。」


師匠って本当にすごいなああああああ。
なんでもお見通しだ~~~。


踊りで受けた御注意のアメアラレについては
本日はカツアイいたします(^^;)。


今日の師匠のお言葉は素敵でした。

師匠:「僕が言っていることは、
    すぐにそれが出来るようになりなさい、と
    いうことではないんだよ?

    そこを目指しなさい、ということであって。

    どうしていいかわかんないって、言って
    すぐにそんな顔しないの。

    芸に終わりはないんだよ。

    結果を残すことが芸の目的ではない。

    もちろん、結果は大事だけど、
    それよりも大事なのは
    目指してきた、その過程なんだから。
    そして、目指していくことなんだから。

    芸事というのはそういうものです。


    死ぬまで、ここで満足、ってことはないんだよ。

    ずっとずっと『目指していく』んだから。」

今日も目からウロコ。
涙、は、必死で、こらえました(笑)。

*******************************************************

昨日、嬉しいことがありました。

常連のお客様が
「知り合いに日本舞踊でもやれば?って言おうかな~」。

私:「あら♪ホントにそのおつもりなら、
   うちのお稽古場、紹介しますから♪」

あくまでほとんどお酒の席の
冗談話。


その時です。
母が真面目な顔でこう言いました。


母:「私が言うのもなんですけどね。

  この子の先生は、
  踊り、うっまいですよ~~~。
  私も散々いろいろ見てきていますから
  目は肥えてますよ。

  その私が言うんですから、間違いないです。

  この子の先生の踊りってねえ。
  もう、なんともいえない、独特の
  いい~~雰囲気があってねえ。

  素踊りで、あれだけ、見せられる人は
  そう多くないですよ。
  素踊りで、あれだけ魅力的に踊るってのは
  なかなかいない。
  いや~~すごいですよ。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
身をよじって、ニヤけてしまう私・・・。

私が踊りをやってることについては
心から賛成してないはずの母が・・・


師匠の踊りを絶賛してくれた・・・。

嬉しかったです。


※本日。もちろん報告♪

絢也:「・・・って母がお客様に言ったんですよ!!♪」

師匠:「あらー(笑)。
    んと。おかあさんに、
    『甘いものと辛いもの、どちらがお好きですか?』
    ってきいておいて♪」


ははははははは。

2006年3月 9日 (木)

才能は遺伝しない・・

今日は・・・

名前入りの手ぬぐいを作る件でいろいろ悩んでいたら・・

相談に乗って下さっている方
(友人・男性・イトコの学校の後輩・
藤間流名取・他のお稽古場所属・同じ年)
が、ご自身ごひいきの手ぬぐい屋さんを
うちの母の店につれてきて下さって・・

いろいろ御話して、
デザイン案を見せていただいて・・
そこで手ぬぐいを作ることに決定し・・
注文もして・・・・・。

・・・・ってところでとても楽しかったのですが・・・。


その後衝撃の出来事が起きました・・・。


えー。ワタクシの母は、小唄の師範です。


結婚し、姉を身ごもったところで
職業としての小唄はやめてしまいましたが、
19歳で師範となり、
「天才」と謳われた人であります。

母が小唄の師範であることは
私の師匠もご存知です。


「文売り」のセリフのお稽古が始まった頃、
師匠に言われてました。

「おかあさんに、教えてもらいなさいよ。
小唄のお師匠さんなら、
発声ができてるから、
きっと、こういうセリフも上手いはず。」


ところが、
丁度、その頃、私は母と喧嘩状態で
(ま、親子、いろいろあります)
そんな相談が出来る状況ではありませんでした(^^;)


まあ月日が流れて、
今は自然に仲直りしております・・・・。


そして、今日(日付の上では3/9夜)、
母の店がハネた後、
私は・・・こう切り出してみました。


「ねえママ?なんでもいいからさ。
『さあさあ、いろをあきのうふみうりでござんす』ってのをね、
歌舞伎風に言ってみてよ。」


えー?何よいきなりー。
・・・といいつつ、母はそのセリフを言ってくれました。


上手い。なんだこれ。
ホントだ。師匠の仰るとおりだ、
上手い。


私が4ヶ月かけて出来てないことを
一発でやってのけられてしまった。


母:「え?そんなに驚くの?あら。
   あたしねえ、こういうセリフ、
   昔から、すぐできちゃうのよ。
   小唄のお師匠さんに驚かれたほど、
   セリフ、できちゃうのよねえ。」

他のセリフも、母に全部読んでもらいました。


あああーあ。なんだこれ。


完璧じゃねえかよ!!!!!!


そして、私は、恥をしのんで
母に、今の自分のセリフを聞いてもらいました。


母:「・・・うーん。きかしゃんせ、のせ、がねえ。
  ちがうのよね。
  せえ~~じゃないわよ。
  せっ、でもないし。
  せーーーよ。わかる?
  こう、自分にひきつけるように言うのよ」


がちょーーん!!

師匠と同じことを言う母!!!!

今日初めてこのセリフを見たのに!!!

なんでだーーーー!!!


何度かセリフを聞いてもらいましたが・・・


母:「イマイチ以下ね。イマ三、ってところかしらね。
   お師匠様も大変ねえ。」


ああああああー。


私が余りに驚きショックを受け、
羨望のまなざしで母を見つめていたことで、
母はすっかり機嫌がよくなり、
私にいくつか小唄を唄ってくれました。

ひゃあーーーー。
すげえーーーーーーー。
このひと、すげーーーーーーーーー!


私はこの人の娘なのに
なんで、この人のこの声をうけついでないんだあああ??


母:「歌舞伎、好きで、よく見てるわりに、
   なんでそうなるのかしらねえ。」


あああああ。
師匠と同じこと言う母。
いやあああああ。


母:「私はこのセリフ、全然知らないけどね。
   もう、このセリフを言おう、と思ったときに
   情景が全部浮かぶのよね。」


すげええええ。


母:「私の声だけ、録音する?(笑)
  あははははっ。」


ママ・・・。
ママ・・・。ああそうさ、・・・・
気がついていたさ・・・・。


ママは小唄もすごいけど、
普通の歌も天才的に上手いのです・・・・・


・・・・・・・・・遺伝しませんでした!!!!


今日の激しいショックは
「才能ある人ってのは本当にすごいんだ」ってこと。


私が4ヶ月かけて出来ないことを
数秒でやってのけてしまった母に
私は本当に愕然としました。


母:「なんで、あたしに似なかったのかしら・笑」
顔は似てるのに(苦笑)
なんで、才能は、受け継がれなかったんだろう!!


今日の結論。


才能は、遺伝しない・・・・。

裸足の季節

白いヨットのかーげー♪
なぎさをすべり~~♪・・・
松田聖子のデビュー曲
「裸足の季節」。

・・・じゃないですよー。


まだ、私の「文売り」は、何も、何も出来上がってませんが
それでも時間はどんどん過ぎていきます・・

「日本舞踊時計」では「2ヶ月」なんて
「あっという間の時間」です。
5月7日のことを、みんな普通に、こういいます。

「もう、すぐ、だね。」

はー・・・・。
「文売り」とのお付き合いも約4ヶ月・・・・。

昨日より、「裸足の季節」が始まりました。

ご説明しましょう。
「文売り」は登場して、花道から舞台の奥にひっこむまで、と
最後、奥から前に出てきて、
ポーズをとってオシマイ、となる時のみ
草履を履きますが、


あとの踊りは全部、はだしで踊ります。

以前、大先輩の皆さんが
「裸足は踊りにくい」
「裸足はつらい」とおっしゃっていたことを
思い出しました。


「相模蜑」も本来なら裸足だったのですが、
浴衣浚いなので、足袋を履いて踊りました。


そうして迎えた裸足の季節。

我がお稽古場は結構すべりがいいので・・
最初は順調・・・

しかし、そのうち、足から自然に湿気が出てきます・・・。

すべらない。

今まで、楽にすり足したり
足をひいてするっと回っていたところが・・・・

両足同士でいろんなフォロー
(右を左が補う、もちろん逆も)
をしてやらないと、ちゃんと振りが踊れない!


まだ普通に踊っているところは、
なんとか、なる。


一番の衝撃は、
腰を下ろした状態で足をすばやく入れ替えたり
(ちょんちょんちょん!と入れ替えるやつ。うう。名前がわかんない)

腰を下ろした状態でつつつつつ・・と膝詰めで進んだり

そういう動きになると
滑らないので、前に進めない!!
おまけに足の親指の骨が当たって痛い!


こんなに裸足で踊るって大変なんだ!?
滑る草履も怖いけど、
今の私にとって、
滑る草履より、
滑らない裸足のほうが怖いぞ!?


「急に今日初めて裸足になって
いきなりうまくいかないよ。」
と師匠・・・。


そして、これから裾引きの御稽古も始まる・・・。


踊りとして、まだまだ、迷うことばかり。
でも、時間は確実に過ぎていて
やることはどんどん増えている。

初舞台の「藤娘」との時も怖かったけど。

今回は、もっと、怖い。

恵里ちゃん(多智雛さん)が
ある有名舞踊家さんが「文売り」を踊った時のビデオを
DVDに焼いて送ってきてくれた(感謝!!)。
お稽古場で
「振りが入ってから、見せてなかったから」と
真起子先生の「文売り」のビデオを見せていただいた。
「あくまで参考までに」ということで
師匠が有名歌舞伎俳優さんの「文売り」のビデオも
見せてくださった。
新春舞踊大会に足を運んで
ナマの「文売り」も見た。

この4ヶ月で4つの「文売り」を見たわけだが・・・。

踊り手によって、こんなにいろんな表現があるのか?!
ということに、驚くし、
それがあまりに「いろいろ」なので、
少々混乱している。
もちろん、プロの踊りのマネなんかできっこないんだけど、
なんだか頭でっかちになってきて、
目指す心持ち、をどうすりゃいいのか、が
ここにきて????になってる。

師匠:「いろんなものを見て、
勉強して、
そして、いろんな危惧をする、ってことは
悪いことじゃない。いいことだよ。


こういうふうにやってみたい、とか
ここを盗みたい、とか、そういうのはどんどん
思えばいい。

物売りの踊りはね。

こうじゃなくちゃいけない、っていうのがないから。

誰か(役の名前があるもの)を演じるんじゃないんだもん。
『文売り』って職業の人を
表現してほしいんだもん。

あなたは、今のままでいいんです。
今の『あなた』の踊りを大切にすればいいんです。

考えたり悩んだりすることは
とてもいいことなんだけどね?

迷い、は、踊りに出るぞ。
迷った踊りは、よくないぞ。」


そうですね・・・。
と、なんとなく、しょんぼりとする私・・・・。


「うまく踊りたい、という欲」も、私を苦しめる。

お名前をいただいているのに
こんなことを口にしちゃいけないかもしれないけど、
私はドシロウトだ。


ドシロウトの私が出来ることといったら、
「とにかく頑張る」ことしかない。
わかってる。わかってるけど、
へんな欲が。


いかんな。いい意味での欲はアリだけど、
ヘンテコな欲は
リキミに繋がるし、それこそ
頭でっかちになっちゃいそうだ。


上手く踊るこを目指すよりより。


「いい踊り」を踊れるよう。


そこを、目指していこう。


師匠:「その、一生懸命なところが
もうちょっと、なくなると・・ね。
それは怠けて踊れって意味じゃなくて、
丁寧はとてもいいんだけどさ。
こう・・力が抜けるところがあるといいんだけどな。」

そこを目指そう。

裸足の季節に、新たな決意。

2006年3月 7日 (火)

MRIには供奴?!

結果が出た今だから、話しちゃいます。

「普通の日記」
3/6分にも
「心配なこと=自分のからだのこと」と、ちろっと書いてますが・・。


実は。

ここ2ヶ月以上。

体がおかしくなってました。

コトは昨年の年末に、左の足先の痺れから、始まります。

やがて、その痺れは、左の大腿部、左腕、左手におよび、
ついに、顔左半分にまで広がってきました。


毎日、左半身がしびれている。


最初のうちは「単純に疲れてるだけかも」と思ってました。
バイト先でも、
「ねえ。あたしさ、左半分しびれてるんだけど。ヤバイよねえ」
と笑いながら言ってました。


運動障害はありません(でなきゃ踊れない)。
でも、皮膚の表面が・・・
何と言うか、「歯医者の麻酔が完全に切れきってない状態」なのです。


気のせい気のせい、と言い聞かせ、毎日を過ごしてました。
「寒いから血行が悪いだけかも」、とも。


けれど、お風呂に入ってあったまってもしびれてる。
体を洗うとき、左側をこすると、顕著に自分の皮膚の表面がしびれてることがわかる。
「じゅわん」とした感覚が広がる。


「・・・やばい・・かな?」とだんだん不安になってきました。


「病院行こうかな。でも何科なんだろ。
 ・・・脳?・・・怖いよ。脳なんて。
 万が一、病気で
『踊ってはいけません』って言われたらどうしよう。
なら、5月のお浚いまでほっておこう。
その後なら、どうなってもいいや・・・・。」


そうして過ぎていくこと2ヶ月。


つい先日、思わず、四方山話の途中で
師匠に「私、ずっと左がしびれてて、やばいんですよ~」と
笑いながら話してしまったら、
「病院に行きなさい!!!」


しまった。心配をおかけしてしまった!


うっかりまなちゃんにも話しちゃったら
「絢也さん!お願いですから、病院に行ってください!」


ご、ごめん。


そしてついに昨夜。


寝る前の私の顔。
痺れがひどい。

上唇から目、後頭部にまでひろがっていて、
頭痛もする。


腕の痺れもいつもより強い。


鏡を見る。顔が曲がったりはしてない。
表情はシンメトリ。大丈夫。
でもしびれてる。すごく、左目が開けにくいし、
左の頬は、完全に痺れきってる。


怖い。


いよいよ、怖い、と感じるくらい痺れてきてしまった。


いやだ。どうしよう。踊れなくなったらどうしよう。
「死にたくない」というより
「踊れなくなる」ということが困る。


今日は、アルバイトのシフトにバッチリ入っていたのですが、
・・・・・・・病院に行く決意をしました。


MRIの設備がととのった大学病院。
最初の診察まで・・・ひどい待ち時間でした・・
4時間・・・・・・。


診察。
担当はW先生。若い先生。


あちこちをハケやトンカチで刺激して、感覚のチェック。
運動能力のチェック・・・。


「ううーん。運動障害はないね。
まだ若いから、
脳の病気というよりは・・・
多発性硬化症の疑いはありますよね。
今の段階ではわからないけど。
もしそうなら、入院ってことになりますけど。」


「ええっ・・!」
泣きそうになってうっぷす私・・・・。

私の症状と、泣きそうな顔と、仕事を無理やり休んできていること。
それらが、W先生(いい先生だった!!)の心を動かしたのか・・・


W先生:「(看護婦さんに)無理かもしれないけど・・。
     なんとか、今日中にMRIに入れてもらおう。」

!!!!せ、せんせい!!!


先生が、MRIの担当医と話をしてます。。。。

W先生:「なんとかお願いします、いくら時間がかかってもかまいません・・
     はい、はい・・・あ、ありがとうございます!では、
     よろしくお願いします!!」


!!せんせ~~~~~~!!!!(W先生です。師匠への叫びではありません・笑)

本来ならMRIは2ヶ月待ちなんだそうです。
W先生:「特別に緊急扱いで。」
ありがとうございます!本当にありがとうございます!!!!!

血液検査、頸部レントゲン撮影(念のため)、
などなどを済ませて・・・・。
(ここまででもかなりの時間が・・・・)

MRI室に行く前に
看護婦さんにいろんなことを聞かれます。
「閉所恐怖症じゃないですか?」
「大きな音は平気ですか?」

「はい!大丈夫です!」元気に答える私。


しかし、この質問の本当の意味を後で知ることになります・・。

へんな水色の患者着になって
MRI室の前で待機。


今日一番、心が苦しかった瞬間です。


神様。お願いです。なんでもないよう。
病気なんかじゃないよう。お願いですお願いです。


私はいつのまにか祈っていました。両手を組んで。


「はい、次の方、どうぞ~~。」


ドラマで見るMRIの機械だ!!!
おお~~!
私の年齢で頭部のMRIを経験する人も
それほど多くないだろう!しかと経験しようぞ!


しかし、ここからはドラマとは大違いな「現実」が始まる!!


ドラマだと、なんか、快適にすい~~って
通ると、撮影が済んでます♪
みたいだけど・・・。


あれは。うそです。

横になると。
でかいヘッドギアみたいのが顔の上にかぶせられます。
そして、左手に、ブザーを持たされ、
「いいですか?何かあったら、これを押してくださいね?
とにかくすごい音がします。
10分は動かないで頂きます。」


何かあったら、って・・・な、なに?!


「では始めます」


すいーっと私の体が大きな機械に入っていく・・・・
ここまではドラマみたい・・・い、いや!!待て!

中は狭い!!

棺おけの中で生き返っちゃった人はこんな気持ちなのか?!
狭いところに入れられて、
「今自分は動けない、逃げられない」と
認識した途端・・・・。


閉所恐怖症ではない私でさえ・・・


恐怖で叫びだしそうだ!!
怖い!!

ぶいいいいいいーーーーーーーーーーーん!!
かっかっ・・・・・・びびびびびびびびびびーーーーーーーーん!!!

スゲエ音!!うわあっ。こ、これは・・・


痛みはないものの、もんのすごい苦痛だ!!!!


叫びだしそう。怖くて泣いてしまいそう。
いけない・・・・そんなことでは、W先生に申し訳ない!!!


・・・・・何か・・・そうだ!なにか楽しいことを考えよう!!
ええと、よし!この間焼肉を食べた、楽しい日の事を・・・


ぶぶぶぶぶぶおおおおおおおおおおおん!!!!!!!


うわあっ!・・・だ、だめ!楽しい事も一気に吹き飛んでしまう!!!!


どうしよう!?


その時私の脳裏によぎったのは・・・・・・・・


「供奴」!!


供奴だ!供奴を踊ろう!

なんで供奴?!でもわかんないけど、とにかく
頭の中で供奴を踊り始める私!!!!!


「やーっちゃしてーこーい♪今夜のおとーも♪」


ビビビビビビビビぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!


あれえ?!どっちの手に提灯を持っていたかも思い出せない!
やばい!完全に私、だめだ!


足拍子!

供奴のクライマックスの足拍子!


頭の中で、足拍子しまくる私は浴衣姿でお稽古場にいた。


よし、いいぞ!足拍子は調子いいぞ!


足拍子から「おも~~しろや~~~」まで一気に踊る!
おし!なんか楽しくなってきた!おし!!


ブオオオオオオオーーーーーーーン!!!!


おおっと!またきたぞ!ええいもう一度!!!


・・・・・・すっごい長く感じた10分間の間・・・・


私・・・・ずっと・・・・・頭の中で足拍子してました・・・・(^^;)

終わったら・・・・いろんな意味でフラフラ・・・・・・・・・。

いやあ~~~。MRI.。
痛くないからいいけど。
これ、苦痛です。


閉所恐怖症の人は安定剤を飲まないと無理かも。
うちのパパなら、パニック起こします。間違いなく。


すっげえ経験でした(^^;)。

「供奴」のおかげで、逃げ出さずに撮影を済ませることが出来・・・


すべての検査結果が出るのを待ち・・・


W先生の診察室へ再び。


結論から申します。

病気ではありませんでした(T^T)


血液に炎症反応はなく。
レントゲンも異常なし。

MRIで写した輪切りの脳みそはとても綺麗でした。

脳の血管写真もクリアで、どこもつまったりしてませんでした。

よかった・・・・・(T^T)!!!!!!


W先生:「でも痺れはあるわけだから・・・。
     ストレスかもしれませんね。 
     ストレスを緩和するお薬と
     血行をよくするお薬、それとビタミン剤を出しておきましょう。
     これで様子を見て、だめなら、その時また考えましょう」

んんー。確かに。

ちょっと、昨年秋ごろから
頑張りすぎて疲れがたまって・・・・・


それが一気にきちゃったのかもな。

というか、昨年のいろいろな疲れが
今頃きたのかもしれないな。


ともあれ、私は病気ではありませんでした。


今日、勇気を出して病院に行ってよかった。
相変わらず左は痺れているけど、
これはもう、あまり気にせず、
お薬飲んで様子をみよう。


これからは、あまり、無理しないよう、頑張っていきます。


心配してくれた
じゅんちゃん、ちはるちゃん、マコトくん、まなちゃん、
その他のみんな、ありがとう。

弱っていた時、
メールで励ましてくれた恵里ちゃん、ありがとう。


そして、心配してくださった師匠。
ありがとうございました。


バイトに穴あけて、仲間のみなさん、ごめんなさい。


健康の大切さを、思い知った、今日一日でした。

長い一日だった!!!!!!!

2006年3月 5日 (日)

どーしよ。

1020201_img
これ、、足袋です。
外にお出かけする時には絶対にはけない、
「お稽古用の足袋」を入れてる袋。
数えたら合計12足も!!!

お出かけ用の足袋がだんだん汚れてきて、
やがてお稽古用になっていくのですが、
うっかり「まだ全快バリバリお出かけ用足袋」を
御稽古に持って行ってしまい
「おだぶつ~~」ってのもあります(^^;)

やっぱ、一回御稽古に使ってしまうと
もうお出かけ用にはできない・・・
(お出かけ用は真っ白でないとね・・・)

お出かけ用とお稽古用と分けて仕舞うようにしてるんですけどねえ。
うっかり・・ってのがあって。


「一足集中攻撃」をして、びりびりにして捨てる!
のを目標にしてますが、
これまた一足集中攻撃も難しくて。

今お出かけで履ける足袋はわずか3足(笑)。
わははは。
それに比べると、12足って、なんだ。おい(笑)。


この中には「藤娘」を踊った時の
思い出深い足袋も入ってます。
「舞台用」として買った足袋。
5枚こはぜ。
「藤娘」「田舎巫女」「相模蜑」まで頑張ってくれました。
丁寧に手入れしていたので、
なんと、「名取式」もこの子でいけました。


ついに先日の踊り初めで限界を迎え
(つま先が切れてきた!)
お稽古用に下がりました・・・。


足袋って「お出かけにはもう使えない」状態になるのは早いのですが
「御稽古でもはけないほどびりびり」になるには
結構時間がかかります。
傷み始めてからが結構丈夫でして。

ということは・・・。
この先も、こうして、お稽古用の中途半端に傷んだ足袋が
増え続けることに・・・・。

どーしよ。


もうひとつのどーしよ、はこれ。1020202_img
踊るには厳しい傷み方をしたお扇子たち。

セロテープ、ボンドを駆使して
使ってましたが、
形自体がおかしくなってきて、
逆折れもおきて来ました。
何より、ちょっと動かすと、閉じてきてしまう(^^;)
ゆるゆるになっちゃって。

とにかくビリビリです。

でも。

赤いのは入門したときに頂いたお扇子だし、
他の2本はゆこさん
が描いて下さって
とても気に入っていたお扇子だし・・・。


捨てられない!

きっとこの先も、お扇子たちは
可愛くて可愛くて、使えなくなっても
捨てられないだろうな。

ってことは・・・・。

これも増え続けることに・・・!


家は狭い。

収納は充実してない。

ううううううう。どーしよ?!ホントに!!!


確立を、上げる!

師匠:「今日くらいの力加減のほうがいいよねえ。」

絢也:「・・・あの。せんせい・・。」

師匠:「はいなんでしょ。」

絢也:「私、昔、ゴルフをやってて、ですね。」

師匠:「・・・?はあ・・・・。」

絢也:「ナイスショット!って出ますよね。でもその直後は
    チョロってしまう・・。
    自分では同じように打ってるのに
    ナイスショットがどうして出るのか、なんでチョロるのか
    わからないから、ナイスショットが出ても嬉しくないんです。」

師匠:「うん。」

絢也:「今、多分、せんせいは、ちょっと私の事を
    褒めてくださったのかもしれませんが、
    この間とどう力加減が違うのか、自分でわかってないので
    ・・嬉しくないんです・・・。
    なんで出たかわからないナイスショットみたいで・・
    きっと今日はたまたま・・・・・。」


師匠:「はははは。なあ?
    それがすぐわかったら、稽古、いらないだろう?」

絢也:「え。」

師匠:「スポーツでもなんでもそうだけど、
    こうすれば100%うまくいきますっ!ってのは
    理論ではわかってても、身体はなかなかそうは
    いかないだろ?

あ。そうか!!!

師匠:「うまくできた!というのが、まぐれにならないよう、
    たまたま偶然、ってのにならないよう、
    そのための、稽古するんだろ?
    うまくいく【確立】をあげるために繰り返し繰り返し
    稽古するんだろう?


絢也:「あああっ・・!そうだ!そうです!
    プロゴルファーだって、ナイスショットの確立
    あげるためにあれだけ練習を・・!」


師匠:「そうそう。そういうことだよ。だから、
     あなたも、今日みたいな力加減を
     出せる、確立を、上げていけばいいの
     身体っていうのは、そう、簡単に言うこときかないから。

     どうして今日は出来たんだろ、って
     そりゃあ、分析すればなんかあるんだろうけどさ、
     そんなのは、なかなかわかんないよ。

     こうすればこうなりますっ、って
     そおんな簡単にわかっちゃったら苦労しないもん。
    
     だから、稽古するんだよ。

     出来る、確立をあげていけばいいんだから

     で、なければ。
  
     なんで、こんなに何十回も
     同じ踊りを踊り続けてるんだよ(笑)。
     普通の人が見たら、
     なにやってんですか~~?ってなもんだ。
     おかしいだろ(笑)。

     でも何十回も繰り返して、うまく出来る確立を上げていく。

     それが、踊りの、御稽古なんだから。

目からうろこぽろぽろ。

今日は、涙、ではなくて(笑)。


2006年3月 2日 (木)

ショック!!(T^T)

御稽古前に、一人でいる時間が長かったので
一人、自主稽古をたっぷり。


鏡の前でいろいろチェック。
セリフもいろいろ、工夫してみて言いまくり
いつもはずしてしまう間のところ、くりかえし練習。


・・・・そして臨んだ自分の御稽古。


ところどころ、
「そんなところから手を出さない」
「もっとゆっくり」などの御注意は飛ぶものの、
・・・ん?今日は師匠、あまりテープをお止めにならないな・・。


しかも後半に入ってからは
ほとんど、何もおっしゃらなくなった・・
「はい!」とか、そういう合図さえもなくなり、
無言。


おし。先生、無言か!
ということは、流れに乗って踊れ、ということだな!?
よし。乗ってやろう!


そして、奇しくも、今日に限って、
見ているお弟子さんの人数がとても多い。
(いつもは2、3人、この日は倍の数が!)

ギャラリーも多いし、よし!
今本番の舞台で踊っている気分で踊ってみよう!
気持ちも沢山こめて!
丁寧に!丁寧に!


いつもはずす間に入った!よおし!
いつも止められるところも
今日はスルー。


気合が入る。楽しい。


気持ちよかった。
とても、私は、気持ちよく踊っていた。


それなりに、踊っているのだろうと、自分で、思いながら、
気分たっぷりに踊っていた。


全部終わって、今日は、師匠が
何ておっしゃるだろうと思った。


日ごろ、私が師匠に褒めてもらえることは、ない。
もう、まったくと言っていいほど、ない。
「上達したね」「よくなったきたね」「大分仕上がってきたね」
とかそういう言葉は
この先ももう永遠にもらえないことは
わかってる。
私自身が、そっちを、選び、
師匠もそれに応えてくださっている結果なのだから。


でも、何か、今日は、きっと、何か
灯りが見える何かが、もらえるかもしれない。
褒められないのはわかってる。
でも、何か、何かが。


汗でびっしょりになったまま、左手に、枝を握ったまま
師匠のお顔を見た。


師匠のお顔は、いつもより渋い。
あれ・・?


「なんか・・・・今日はへんだね」


・・・!!!!!!!!え!!!!・・・・・・・・


「振りがブツブツ切れちゃっててさ。
振りと振りのつなぎ目が悪くて、
踊りが流れてないよ。

事前に一人で踊りすぎて気合入っちゃったのかな?

はい、帯とりました、はい、髪なおしました、
はい、回りました、って、カンジ。

何で、テープを止めなかったか、というとね。

やってることは全部合ってるし、
手が低いだのもっと腰を入れろだの
もう、そういうことではないし。

やってることが合ってるのに
なんで、こんなに角ばったカンジになっちゃうのかなあ、
と思ってさ。

一個一個が合ってるだけにクセモノなんだよな。

そんなふうに踊らないほうがいいよ。」


ショックのあまり・・・・・・

呆然とする私。


流れてない・・・・・?


「水の流れが停滞しちゃってるみたいな踊りになってるよ」


「先生。私。私自身は、とても気持ちよくて
乗って、流れてるつもりだったんです・・・
そして、丁寧に丁寧に踊ろうと思って・・」


「おかしいね。普通は、本人が流れに乗ってると
思ってるときは、逆に踊りが
ダラダラとしちゃうもんだけど、
あなたは逆に、ぶつ切りになっちゃうんだね。

丁寧、はいいこと。
その心がけは合ってる。
気持ちをそういうふうに持つことは今後も続けて。

でも、出た結果は、よくない結果になっちゃったね。
丁寧にっていうのも
間違った方向で、
ぶつ切りにつながってしまったのかもね。

心がけはそれでいいから。

ただ、踊りは、
今日向かってた方向からは
ちょっと、変えてくれないと。」


すごく、自分に期待した。
頑張ったから。
いろいろ工夫して、
張り切って踊った、その結果に期待した。


けれど。結果はまったく逆に出てしまった。


あまりにも、踊っている間の自分が気持ちよかっただけに、
結果のひどさがこたえた。


頑張った、なんてことは、自分の中で昇華するもので
人にアピールするものじゃない。
まして、芸事においては
頑張ったことなんて、見せるものじゃない。
頑張った、工夫した、なんてことは
言葉は悪いけど、マスターベーションだ。

そうか、私、今日、マスターベーションで踊ってただけだったんだ。

何もわかってない。結局。


この時期にきて、何にもわかってなかった。
自分の踊りのこと。


空回り。空回りの踊りだったんだ。


無性に悲しくなった。

自分が情けなくて、
それは、もう、苦しいほどの哀しさだった。


師匠のお言葉に、ひとつひとつ、
「はい」とお返事しながら・・
私はこみあげるものを必死にこらえていた。

師匠は、にこっとお笑いになり
「なかなか、褒めてもらえないねえ」とおっしゃった。


それがスイッチになってしまった。
限界。


涙がぼろぼろこぼれて着物の上に落ちる。


やっちまった。お稽古場では泣かない、と
決意してたのに、
やっちまった。
しかも人前で、よりによって、いつもより
お弟子さんが沢山いる前で。

師匠がびっくりなさって
「おいおい。泣くのか~~。
みんながびっくりしちゃうよ~~。」


すみません、すみません、と謝りつつ、
涙が止まらない。


舞台から引っ込んで、控えの場所に
一人になっても
こぼれ落ち続ける。


立ち直るのに30分以上かかった。


ショックが大きすぎたのか
その後、まなちゃんの
「手習子」の後見で、草履を脱がすのを忘れる、という
大失敗もやらかした(^^;)
(まなちゃん!ごめん!!!!!)


一日の最後の最後に師匠がおっしゃった。


「おい!泣いた人(笑)!
あんたの踊りはね、
アイ、アム、ア、ボーイ、って発音の
英語になっちゃってるんだよ。

I’m a boyってなってないの。

まあ、これも一つの過程だから(^^)」

「はい・・・」

「もう、びっくりしちゃうから、泣かないでよ(笑)」

「ホントにすみません・・大反省・・」

「ははは。まあ、いいよ(笑)」


泣いてしまったこと、もっと叱られるかと思ったけど、
意外や(?)、笑って許してくださいました・・
先生・・・本当にごめんなさい・・・(T^T)

生みの苦しみ。


私の「文売り」。
今、一番キツイところにいるのかも。いや・・・
ここからの2ヶ月が、一番苦しい。


どう、進んで行こうか。

頭で考えても答えは出ないな・・・
っていうか、考えて出る答えなら苦労しないし・・


ひたすら、お稽古するしか、ないな・・・。

« 2006年2月 | トップページ | 2006年4月 »