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2007年12月

2007年12月28日 (金)

御稽古納め

い~~ちまい~~
に~~まい

・・で有名な「番町皿屋敷」。
お菊が化けて出る「怪談」として
知ってる人は多くいると思うが、
実はこれって
すげー「恋愛モノ」なのだ。

歌舞伎の演目の中で
私、この「番町皿屋敷」が大好き。

--------------------------------------------

今日はお稽古場の「稽古納め」の日だったのだが
年末の帰省の影響で、
お弟子さんの欠席があり
珍しく少々時間が空いた。


時間に余裕があるとき
師匠は時折、とっておきのビデオを
見せてくださることがある。
踊りだったり、歌舞伎の芝居だったり。


てなわけで、師匠が、夕方、
お弟子さんたちに
先代の家元(尾上辰之助)と坂東玉三郎の
「番町皿屋敷」のテレビ録画のビデオを見せて下った。


青山播磨・・・このキャラクターは・・・・
ひじょ~~~に魅力的だ。
この人になら手討ちにされても
仕方ないだろう・・・と思う。


お菊の・・・愚かな女心も・・・大変理解でき・・・。


という作品の魅力もさることながら、
とにかく、とにかく、
「尾上辰之助」の「青山播磨」は
気絶しそうなほどのかっこよさだった。


華があるのに陰がある・・・・。
この「陰」が魅力なんだな・・・。

※私は残念ながら先代の家元がご存命のころ、
 まったく歌舞伎に興味がない人間だったので
 ナマの舞台で見たことがない。
 非常に残念に思う。


そしてその芝居の上手さにひきこまれ
私は久々に歌舞伎を見て泣いた。
(泣いてたのは私一人だったが・・・(^^;))


玉三郎のお菊も、
ぞっとするほどの美しさで・・・。


正座してテレビの前に座っていたのだが
ひきこまれたあまり、
足の痛みを感じなかったため
見終わった後の足の痺れが尋常じゃなくて
しばらく、足を引きずるハメになった(笑)
(これは他のお弟子さんも同じ状況になっていた・笑)

うーん。年の瀬にいいものを見させていただきました。
師匠、ありがとうございます。


そーいや、最近、歌舞伎座で泣いてないなー。
泣くほど引き込まれる作品に・・・
最近当たってないのか・・な。


歌舞伎座で泣きたいなあ。
歌舞伎で泣くのって気持ちいいんだよな。
また、泣かせて欲しいな~~。


---------------------------------------------

さあ。
今年最後の御稽古。

今日からお稽古用の鞨鼓
(お稽古場に完備!むか~しのお弟子さんが
作って下さった手作り)
を使うことをお許しいただき、
せっせと用意する私♪♪

・・・というところで師匠が
「あんたの手ぬぐい、持ってきて」とおっしゃる。


??手ぬぐい???
この踊り、手ぬぐいは使わないはず???


私が手ぬぐいを持っていくと
(ちなみにこの手ぬぐいは
先日下関で、多智雛さんのお師匠様である
花柳多佳広先生にいただいた手ぬぐい♪)
師匠が、手ぬぐいの隅っこをちょっと縛って
なにやら形を作ってる・・・。


???????。


「お願いいたします」とお扇子を置いてご挨拶し
立ち位置に立ち、
最初のセリフ
「のうのうそれこそははごろもとて~~」のご指導をいただく。


セリフ、苦戦中。
「文売り」のセリフとは
また勝手が違ってて、
なかなか師匠から「OK」に近いニュアンスの
お言葉がいただけない(T-T)


毎回、いろいろな方法で
師匠が私を「到達点」まで導こうとしてくださるのだが
なかなか・・・


師匠が私を連れて行きたいと
思ってくださってる「到達点」は遠い・・・・。

セリフが終わり、構えて、出る準備をしていたら
師匠が、私の手ぬぐいを持って所作台にお立ちになった。


????


師匠:「今日はサービス(ニヤリ)」


・・・・さーびす・・?


はっ!!!!


師匠が!!!


初めて!!!

最初から最後まで伯了を踊ってくださるのだ!!!


うわっ!!!


手ぬぐいは、羽衣の代わりにするため!
隅っこをすこし縛ったのは
重みをつけるため!!!

私の身体に緊張が走る!!!!

とにかく、ついていかなくては!!
師匠と、一緒に踊らなくては!!!


いや~~~!!!


組んで踊るって、
こんなに難しいのか!

自分勝手に踊るわけにはいかないのだ。
手を出した先に、伯了がいなくては困るのだ。
好き勝手に手を出してはいけないのだ。


師匠:「ここ!ここを払うの!」


あ~~そうかあ!!


そこを払うのか~~!!


一人で踊ってると、よくわからなかったことが
見えてきて、とても楽しい!


楽しい。


楽しいが。

私は・・・・・・・。

なんだか、すごく緊張していた。

緊張のあまり余計なところに力が入ったのだろう。

ここんとこ、気温の低さも手伝って
「松廼羽衣」を一曲踊っても
そんなに大汗はかかなかったのだが
今日はぼたぼたと流れ落ちてきた(^^;)

踊りながら胸によぎるのは・・・・。


私は師匠と並んで踊って、いいのだろうか?!という
不安と疑問。


一緒に決まって、一緒に首を振る。
竿を取りっこする。


うん。確かに、今私
師匠と踊ってるよオイオイ。
踊ってるよぉ~~!!!
舞台でも踊るんだよ~~!


踊れば踊るほど、
胸が苦しくなってくる。


こ、この踊り!

私が踊っていいんだろうか?!

緊張の嵐の中、
最後のポーズまで通して踊った。


師匠が笑顔でおっしゃった。


師匠:「ね♪一人でお稽古してるとさ
    言葉で、ハイ、この辺、とか
    ハイココ、って言ってるから 
    わかってたとは思うけど、
    でも相手がいると、
    自分がなにやってるか、はっきりわかるでしょ?
    自分がじっとしてるとき
    相手がどんな動きしてるのか、
    わかったでしょ?
    今日は、そういうことを、とりあえず
    知って欲しかったので。」

はいっ!すっごい勉強になりました!!

師匠、ありがとうございました!


・・・という「素敵な御稽古」を
プレゼントしていただいたのだが、
どうも自分の力の入れ加減が
さっぱりわかってないことに気づいた。


かっちりと正確に
かつ、やわらかく優しく。

この「やわらかく優しく」が
・・・・・・・どうしていいかわからないのだ。


こんなぼたぼた
汗をたらしてるわけにいかん。


素敵な御稽古に感動しつつ、


んー。いろんな意味で難しい踊りであることを
ひじょ~~に実感したのでした・・・。

2007年12月21日 (金)

ホントマジでセンスいいよなあ>多智雛さん♪

ううむ。


先日は
さんざん好き勝手に師匠自慢した私だが。
(先日だけじゃない、しょっちゅうだが・笑)

今日はたっぷりと
師匠自慢ならぬ親友自慢をするぞ。

あのねあのね♪
きいてきいて~~。
私の親友の花柳多智雛さん(ひなちゃん)ってねー。


ホントに「センスのいいひと」なんです~!!!


センスがいい、っていうのは
別に洋服(残念ながら着てるところをほとんど見たことがない・笑)
のセンスとか、
そういうことだけじゃなくて・・・


「なにもかもにセンスがいい」っていうか。


またまた彼女のセンスのよさを
しみじみ感じさせる出来事があった。


彼女が先日下関のおっきい会で
素晴らしい「角兵衛」の「鳥追い」を踊ったことは
先日日記に書いたがココ
そのお礼にと、先日ひなちゃんから
包みが届いた。


Img_0028


これ。
可愛いでしょ。

かんざしじゃないです。
(かんざしにもなるかもしれないけど)


中に針金がはいってて自由に曲がる


「楽屋での履物の目印に使ってね」


おおおおおおおっ!!


確かに楽屋とか踊り初めの玄関とか
そういう場所は似たような草履だらけ!
草履に目印をつけておいたほうがいい。


私は、普段、目印には
「古くなったキティちゃんの根付」を使っている・・
草履にぶらさがった
ちょいと顔の黒いキティちゃんは
少々かわいそうなカンジだが(笑)


それより、
このほうが、よほどセンスがいいではないか!!

むむむ。
一体、こういうものを彼女はどこで見つけてくるんだ???

今年の夏も、私が会で踊る際に
「見に行けないからせめてお祝いを」と、
素晴らしい半幅の帯を贈ってくれた
→その時の日記

この帯のセンスの良さときたら!!
ほれぼれするほど
すっきりと美しい。
どんな浴衣にも合い、
晴れ晴れとして見える。
彼女の凛とした風情が
こんな贈り物にも表れてる。


彼女の手紙には
文香が添えられている。
それも手作りの文香だったりする。


彼女が行う、
自然かつさりげない、
それでいて「素敵な」気遣いに
私はいつも本当に多くのことを学んでいる。


まねしたいけどできねーんだなーこれが!!
それほど、彼女はスゴイ。


でもまったく何も気遣いできなかった頃から比べると
すこーしは私も成長したかな?
ひなちゃんから受けた影響はかなりデカイです。


心から尊敬する人の一人です。
そしてその凛々しさに憧れます。


私たちは、「インターネット」で出会った
全開バリバリの「ネット恋愛」なのだが(笑)
縁があって、こうして親友になった。


顔も知らない状態で出会った。
もちろん声も。


その彼女の声を初めて聞いたのは
名取試験に合格した、
という知らせの電話だった。


「あみちゃーん!えりー(彼女の本名)!
受かった!受かったよ!」」


その声は細くて、とても可愛い声で
私は
自分の好みの声の人でよかったな、
って思ったのを覚えてる。


そして彼女に初めて会ったとき、
その顔を見て
大変私の好みの顔立ちをした美人で
これまた、非常に嬉しかった
(まるでお見合いだ!・笑)


さらに。


踊り。


踊りが。


彼女の踊りが。

私の好みにばっちりハマる踊りだった。


踊りを通してお互いが
「目指しているもの」が
非常に似ていることがわかった。
(そのことは彼女も同じことを言ってくれてて
私はとても嬉しいのだ)


おまけに人としての
優しさ、凛々しさを持ち。


おまけにめっちゃめちゃ愉快なヤツ。

私のことをしかってくれる人でもある。

出会う前には想像もしてなかった。

世の中にはこんな人もいるんだと。


その「こんな人」と親友になれて
私ってなんてラッキーなんだろう。


自分の「出会いの引き」のよさを
つくづく感じる。

愛してるよー花柳多智雛~~♪
愛してるよ~~~!!!


ブログを使って
世界中の人に向けて
お前さんへの愛を叫んでやるぜ(笑)


多分ここは「世界の中心」ではないと
思うが
(ベタなオチだな。私はセンスがない・笑笑)

2007年12月17日 (月)

「ねーさんのお師匠様って偉大だ・・」by男友達

年が10歳以上離れてる(年下・・)
バンドのベーシストの友人がおります。

一緒にバイトしていた期間も短かったのですが
その短い期間にずいぶん助けてもらったし
今なお彼が残したさまざまなデータは
仕事に役に立っております。
(ホント。とくにイン○りのファイルは今もみんなご愛用してます)


なかなかどうして
不思議な人であり
なかなかどうして
個性が強いお人。
現在もマイミクさんでいさせてもらってます♪

非常に真摯にベースに取り組んでいます。
先日は新しいバンドでの初ライブを大成功させて♪
(よかったねー)


その彼がひそかに(?)
私のこのブログを愛読してくれてるらしいのです。


日本舞踊と、ベースの演奏。
かけ離れてるみたいだけど
やっぱり「芸事」という観点から見ると
「共感」出来ることが多々あるようです。


そして彼が
先日、自分のミクシイの日記の
コメント欄に書いてくれた言葉。



「しかしブログ読んでていつも思うのですが
ねーさんのお師匠様って偉大だ・・・・・ 」

んんっ!!


んんんん~~~~!!!!!

んんんんんんっ!!!
(こぶしを握る)

わかっちゃう?
わかっちゃうかね?
ほほぉっ♪
わかっちゃうんだねえ。
そうかそうか~~。
どんなジャンルの人にもわかっちゃうんだな~~♪


と、
浮かれ浮かれて~~の私(笑)


そーなんです。
偉大なんです。
すごいんです♪
ほんと~~に私の師匠
藤間達也先生は
すっごおおおおいんですっ(^0^)♪


わかる?わかってくれて嬉しいな~~
私のブログに書いてることなんか
一部さ~~♪


「偉大」って言葉が気に入った♪


偉くて
大きい。

あれ、字のまんま♪
そのまんまだ♪

Kくん。嬉しい言葉をありがとー。
来年、踊り見に来てね~~♪
うちの先生の踊り見たら
ますます
Kくんもメロメロ♪だよ~~♪

2007年12月15日 (土)

クドキ。セリフ。花道のところ。

「いやとよ我も天津乙女
たとえ世界は替るとも 慕う心は唯一筋に」

この踊りの中で
実はひそかに大好きな部分。

しかし、「大好き」だというのは
私のマスターベーション(T-T).


気持ちよく踊っていたら
テープが止まった。


師匠:「ええと、いいんですけどね。
    何か誤解なさっているようなので。
    実はこの踊りの中で
    一番色っぽいのが、ここだって、わかってる?」


!!!!!

ここ?
ここなの?

・・・・・・・わかってなかった・・・(T-T)!!


絢也:「・・・クドキ・・・だから」

師匠:「そう。クドキだからね。
     で、多分、その後の【やがて小松の~】の
     こんなところ(その部分の振りをなさりながら)のほうが
     色っぽいと思ってるんだろうけど」


うわっ!!


うわああああっ!


ほんと~~に!
うちの師匠って!


超能力者か!?


なんで踊ってるだけで
一言も喋ってないのに
私が考えてることまで全部お見通しなんだろう!?


師匠:「大間違いだからね。
    今のところのほうがよっぽど色っぽくないと」


・・・・。


遠くを指す・・・
見ながら下がる・・
一歩出て・・・・
いやいやして・・・・
ひねり出し・・・
送り・・・・
こころ・・・・・。


ゆったりとした動き・・・
動き自体の難しさは・・・ない・・・。


師匠はおっしゃる。


師匠:「優しく~~!優しく優しく!!」


丁寧に。
キレイに。
品よく。


そこに心を注ぐと
踊りがかっちりきっちりし、
私の持つ独特な「強さ」だけが前面に。


「優しく」のやり方がまったくわからない。

いやとよ~の前に
ちらりと伯了を見るのだが
この「見る」だけで何度もテープを止められてしまった。


師匠:「強い。」

絢也、もう一度見る。

師匠:「怖いってば。」

絢也、出来る限りの優しい気持ちを作って見る。


師匠、無言で首を振る(ダメってこと。)


絢也、もう一度やる。


師匠、無言。
今日はこれ以上にならないな、
次回までの宿題ね、という
若干あきらめの表情になり(T^T)
その部分を通り過ぎる・・・
(この師匠のお顔を見る瞬間が
お稽古をしてて最も切ない時)

鞨鼓の途中まで順調に全部振りを覚えたのだが
最後のくだりがど~~にも覚えられなくて
大苦戦!!!
花道に出る手前から
最後のところまで師匠に
立っていただいてしまったっ!!
にもかかわらず、家に帰ったら
もうところどころアヤシイ。


でもつまって動けなくなることはなさそう・・かな。

は~~。

どうなっていくのか・・・。


私の天女。


ココ何年か、言われ続けた
「バタバタ暴れない!」
「忙しいよ!」
そういう注意が一切ない御稽古。


「優しく」
「やわらかく」


あと5ヶ月で、
それを少しでも得なければ。


大切な大切な、私の天女。


----------------------------------------------

なんと、セリフも、難しくて。

「文売り」で大分慣れて、
発声自体はそこそこ出来ると
思っていたのだけど。


師匠:「その7割くらいの声でいいよ。」


(T▽T)あー。


「文売り」の時も声が
でかすぎておさえるように言われたっけかー。


真起子先生に
「何万人もの人に話しかけてるみたい」と言われた・・
「そこらへんの数人に話してるカンジにしてね」。


私はアイアンスロートなので、
ほうっておくといくらでも声が出てしまうのだ。

師匠:「もっと口のなかでこもらせて」


天から呼びかけるような言い方と想い
朗々と言っていたのだけど
それだけだと
私の声の場合、
スコーンと抜けすぎるらしい。

やっぱり口の中でいったんこもらせて
響かせないと
歌舞伎っぽくならないわけで。


これまた特訓中。


-------------------------------------------------

誕生日のイブをお稽古場で迎えました。


ちえみさんプレゼントありがとう!
くみちゃん、わざわざケーキを持ってきてくれて
ありがとう!

師匠も、一緒に
ケーキを召し上がってくださり
「おめでとう」と言ってくださり、
ありがとうございます(^^)

そして本日誕生日。
メールくださった方もありがとう。


この年になって
誰かにお祝いしてもらえるって
なんて幸せなことだろう。


嵐のようなここまでの一年でした。


こっからの1年はなんとなく
とてもとても幸せにおだやかに過ごせそうな
予感がしてます。


踊っていきます。


踊っていくために
生きていきます。


これからも応援、よろしくお願いいたします。

2007年12月 8日 (土)

新しい着物でお稽古(幸♪)

Img_0021_2


同門のK永さんにいただいた着物です。
格子模様。チェック柄って言っていいかな。
グレーでツヤのある生地。


「洗える着物なんだけどね。
自分のために作ったんだけど・・
大きすぎだったの。
絢也さんなら着られるんじゃないかと思って」


確かに小柄なK永さんにはおっきいな・・。
私が着るとちょうどいいもん(笑)
ちょっといつも私が着てる着物たちと比べると
裄がほんの少し短いけど
踊るのに支障はない程度♪


ありがた~~く頂戴し、
このたび御稽古デビューさせました(^^)。

洗える着物というのは
たいてい素材はポリエステル。

このポリエステルってやつが、実は・・・


ピンキリ。


ダメダメちゃんなポリエステルと
とっても高級なポリエステルがある。
例えば東レのシルックなんて
安い絹よりよほどいい。


リーズナブルだけどいい素材は
これまた東レのシルパール。
手触りが大変よろしい。
シルックには負けるけど。


で、このK永さんにいただいた着物も
ポリエステルなのだが・・。

むむ。
こりゃいいポリエステルだ。


軽い!


そう、いいポリエステルは軽いのだ。
そしてシワの寄り方が、実に「絹っぽい」。
よって、「いいシルエット」になる。


それにこのチェックが
着る前は「どうなのかな・・」と思ってたんだけど
着たら、非常に品がよくてよろしい。


K永さんはとっても沢山の着物を持っておられ
またいつも身につけてるものが
とても品がよくて趣味がいい。
このセンス、さすがだな~~。


帯は・・・
無難に黒にして、
帯締めと帯揚げを紫にした。


あいこちゃんが
「絢也さんいいな~♪」


うふっ。


私のご機嫌度100%♪


オマケに帰り際に師匠が
ぽつりと!!


師匠:「その色。似合うね。
    そういう色着ると、落ち着いて見えていいよ。」


(T▽T)わあ~~い♪うれしいな~~。
せんせいにまで~~♪♪
※ちなみに以前グレーの万筋も褒めていただいたが・・
どうやら私はグレーが似合うらしい?!※


K永さんのおかげで
なんだかみんなに褒められた~~(狂喜乱舞)


でも、ちょいと師匠よりダメ出しあり(笑)


師匠:「帯が・・な・・黒だと無難すぎだよね。
    もちろんおかしくないけど。
    帯は別の色のほうがいいと思うよ」


あい~~(T▽T)~~勉強します!!

まだ、小物の組み合わせなどで
なかなか冒険ができず
ついつい全てを無難にまとめてしまう私~~
着物の組み合わせも日々コレ勉強でございますな。


新しい着物で楽しくお稽古して
みなさんにお褒めのお言葉をいただき。

なんだか、とってもご機嫌で帰路についた
私だったのでした♪♪

-----------------------------------------------


でもお稽古は、といいますと。


昨日はとにかくとにかく。


師匠:「やさしくねー。
    アゴの線が強すぎだよ。
    怒ってるみたいだよ。
    もっとやわらかいカンジで。」


を・・・連発されました・・・・。

そして、最後の最後、伯了と
「おっかけっこ状態」になるところ。
やっぱりまとまってない(T-T)
そこだけ、とても丁寧に返していただいたのに
実はまだ完全につながってません。しくしく。


それにしても・・。


こんなに「じ~~っ」としてることの多い踊りを踊るのが
初めてのことで。


師匠の予言どおりの
「ムズムズ感」が心の中に生まれています。


師匠:「あんた、これお稽古したら
    絶対に物足りない感を持つと思うよ♪」


おっしゃるとおりです。先生(T-T)。
なんというか、なんともいえないカンジです。ハイ。


このムズムズ感も勉強のうちなのでしょうな・・・。

----------------------------------------------------


そして。新しい怖さが。


たとえば・・・・
「文売り」や「子守」には
振りの中に、
その踊り独特の複雑な動きが沢山あって・・


その「複雑」な動きは
当然難しいのだけど、
「複雑」ゆえに、頑張ればなんとかなる、的な
ものがあったような・・。


ところが松廼羽衣の天女の動きには
複雑なものは一切なく、
いわば、振りのほとんどが
とっても「基本的」なことばかり。


かまえる。
すり足で歩く。
おすべり。
送り。
ひねりだし。

こういう日本舞踊のごくごく基本動作。
しかも早間でもなんでもなく、
ゆったりとした間で・・・。


こういう振りで
「見せなくてはならない」。


だって、こういう振りばかりなんだもの。
これで「見せる」。
複雑なもので見せるのではなく
「普通の動き」で「見せる」。


送る。
送り、という動き、私自身、大好きだけど、
踊れば踊るほど
「・・・・・これでいいのか?」感に襲われる。


ちゃんと送ってる。それはわかる。
動きは合ってるのは自分でわかる。
でも・・・


「天女の送りは、こういう送り方でいいのか?」

「子守」をお稽古してるときに
師匠に散々言われた。

師匠:「なんでもない振りこそ、丁寧に。
    なんでもない振りを
    なんでもないように見せないで欲しいんだよ。
    複雑で難しいところはカンタンそうに見せて
    なんでもないところはいかにも難しそうに見せる。
    踊りはそういう風に踊るとバランスがいいんだよね」


それを思うと・・・。


ある意味・・・・。


天女の振りって・・・・。


「なんでもないところ」が満載かもしれない・・・。


「なんでもないところこそ丁寧に。
なんでもないところこそ難しそうに」


むむむ・・・・・・。


なにせ 曲と振りが美しいので
踊ってて気持ちがいいんだけど。
気持ちのよさだけに酔ってしまいそうで。
それもまたキケン・・・・だし・・。


でも。


新しい自分と出会えるような予感もして。
トキメキはとまらないのだ(^^)


2007年12月 7日 (金)

お扇子があああ。

ある日のこと。

どなたかの御稽古中
後ろで楽しく踊っておりましたら。

「こんころころ・・・」と
床に何かが落ちた音が・・。

???なんだろ?

と・・・思いつつ、お扇子を広げる・・・

私の手にはいつもの感触とまったく違う感触が広がった。


「ざらっ!」(師匠がお扇子を広げる時にお使いになる
定番の擬音)
ではなくて

「びよよよ~~ん」


びよよよん?!


・・・・・・。なんだ?何が起きたんだ!?


なんと。


お扇子の要の止め具がなくなってました・・・(T0T)!!!


床にころんと転がる丸い金属。

「こんころころ」はこの音。

要がぶっ壊れたのは初めて!!!


静かに丸い金属を拾って
そそくさと所作台を降りる私・・・・。
そして、もう一本のボロボロのお扇子を持って
再びそそくさと所作台に戻って
何食わぬ顔で踊る私・・・。


御稽古終わって・・・。


みんなに壊れたお扇子を見せたら
もうみんな爆笑!!!(T▽T)
だって、南京玉簾ができそうな
びよよよ~~ん状態!!


うええ~~ん。
まだ紙はぎりぎり(でもギリギリ・笑)
使える状態だったのに~~。


もう一本のお扇子で仕方なくお稽古をつづけ・・・
(いつも必ずお扇子は2本持って御稽古に行きます)
それだってもうかなり年季が入っており
紙はびりびり、要もぐずぐず・・・(すぐ閉じてしまう・・)


しょんぼりしていたら師匠が
「まあ、壊れるほど使ったってことだから。
それだけ一所懸命お稽古してたってことでしょ?」
と慰めてくださった(T-T)。


それから数日。


鞨鼓のくだりを踊るためにどうしても
2本お扇子は持ってなくてはならないので
要がぐずぐずで、紙がかなりイっちゃって
「引退」させたお扇子を復活させ、
「要ぐずぐずで紙がイっちゃってるお扇子2本」
で御稽古をしのいでいた。


しかし。
師匠がついjに。


師匠:「・・・・そろそろ・・・
     新しいお扇子にしなさいね・・?(緩い笑顔)」


(T▽T)~~ああああ~~
確かにあまりに私、貧乏くさいです~~

いろいろあってお財布が厳しいこともあるが・・
いつもお願いしている
手描きのお扇子だと
手元にくるのに一ヶ月かかっちゃうし・・・。


といろいろ迷ってるうちに月日が流れてしまったのでした。


ってことで、
ネットで京都のお扇子屋さんを見つけて
リーズナブルで素敵なお扇子があったので
本日注文しました・・・・。
藤の柄じゃないけど。
抹茶色が落ち着いたカンジだったので。
ついでに、茶系というかベージュ色の落ち着いた色の
お扇子もあったので・・2本購入。
送料消費税あわせて2本で7600円くらい。
合格なお値段でしょ♪♪(^^)
(あまりに安いのも淋しいし・・)


多分3日後くらいにくるでしょう・・。

誰かに「クリスマスプレゼントは扇子をくれ!」と
ねだることも考えていたのですが
踊りを知らない人にそんなおねだりをして
変なお扇子を買ってこられても困るので(笑)。


何より、クリスマスまで待てない、緊急事態だし!

それにしても年末、私はいろいろキビシイ。


下関の旅と12月のお月謝と師匠へのお歳暮は無事!
(よかった!)


私のヒザと肌を守る魔法のサプリメント
MUSASHI JOINT SUPPORTがなくなりそう!
で、注文!


美容院も行かなくてはならないし!


そしてこんな時にお扇子が!
お扇子がイってしまうとは思わなかった!
ううううう!!!


さらに大きな声じゃ言えないが
まさかこんなことになると思ってなかったので
洗える素材ではあるが
鮫小紋を紋付で仕立ててしまったのだ。
(紋付の鮫小紋を1つ持っていれば
今後、いろんな場面で活躍できるから
無駄な買い物ではない・・!)
その支払いがこれからだ!!!

その余波で
またまた洋服が「着たきりすずめ」状態!
ホントにこの数年、同じラインナップを
ぐるぐる回して頑張ってます。
ブーツ2足でこの冬をしのぎます!
洋服を買う金ははっきり言って、ないっ!!!(T0T)!!


洋服を着てる自分が益々キライになるはずさ~~。
洋服を着てるときは誰にも会いたくないもん。


なんでもかんでも着物で行きたい~~。

うううううー。
ホントは新しい着物コートも欲しい!
(黒のベルベットが大分疲れてきてる・・)
しかししかし!
それは今シーズンは見送りだ!!!
黒のベルベット!頑張れ!
赤い道行はまだまだ平気だ!

※なんだか単に自分の年末貧乏を憂う
悲しい日記になってるし(T-T)

2007年12月 6日 (木)

最後が覚えにくい・・・(T-T)

振りいれが最後まで進んだ・・・。
・・。・・・・・。が・・・。

鞨鼓も・・途中までは覚えやすかったのに・・。


冒頭と同様に・・
やたらに伯了と「入れ替わる」。
入れ替わって、押したり引いたりどかしたり~~♪


どうやら・・・・
こういうのが苦手らしい・・!


覚えられない・・!
手数の多い、ちゃっちゃ♪したものなら
その場でかなり覚えられるのに
同じ人間じゃなくなってしまったのみたいに
覚えられなくなる!


師匠:「はい入れ替わって向かい合ってー。」


言われたとおりに動くが、
頭にも体にも何も入ってこない。
??????
なんでー!!


一緒に踊っていただいてるうちは、
ついていけるので
師匠も、いつものように
「大体わかっただろ」と思われたのだろう。

最後に、伯了のほうを踊ってくださることに。

・・・・・いつもなら
お稽古してて一番嬉しいところなのだが・・


まっしろけ(T▽T)♪
まっしろけ~~のけ~♪
なので、
ぜんぜん嬉しくない~~♪
ど~~しよ~~。


まっしろけのけ~にもほどがあり、
まっしろでも、師匠のお言葉の支持で
なんとか動ける場合もあるが、
今回は、「右」とか「ひいて」とか言われても
まったく動けず(T-T)


呆れ顔の師匠(あああああー。)

・・・もう一度振りを整理してくださり、
最後はやっぱり伯了をやってくださった。
(私は結局めちゃくちゃだったが・・・)


お稽古終わって。


師匠:「全部覚えた?」

絢也:「・・・入れ替わったり・・・そういうのが
    苦手みたいで・・最初と一緒で
    最後のくだりになったら・・・・どうも・・・急に・・」

師匠:「あ、そう。で?」

絢也:「は。」

師匠:「で?それを聞いて僕は何を?」

絢也:「・・・・・ええと。私、がんばります(^^;)」

師匠:「はい、がんばってください♪」


ううーーーん
がんばるしかないぞー。

2007年12月 3日 (月)

花柳多智雛の「角兵衛」~鳥追い~

12月2日。
下関市民会館大ホール。
「名流会」

常磐津「角兵衛」
鳥追い:花柳多智雛。


今回の下関の旅については
また詳しく書くとして・・・


取り急ぎ。


彼女の「戦い」
彼女の「こころの揺れ」
いろんな彼女の「苦しみ」を知っていた私。
きっと、もしかしたら、
誰よりも知っていたかもしれない。

私はどうしてもこの「角兵衛」を
見ないではいられなかった。

だから、下関にとんだ。

花道に彼女が出てきた。

出てきた瞬間から
「いいおんな」だった。

小またの切れ上がったいい女、という
表現は、この日の彼女のために
あったのではないだろうか。

「ひなちゃん、絶対にイケる」

出てきた瞬間に私は確信した。


彼女の鳥追いは


見事だった。

彼女の鳥追いに
無駄は一切なかった。
妙なケレンもない。

品のいい踊り。

かつ、色気はしっかりある。
清潔なさわやかな色気。
きりっとした粋な雰囲気も満載だ。


そして踊りの技術も
しっかりと安定しており、
一体どういう精進をかさねて
この5ヶ月、この踊りをここまで仕上げてきたのか。


あまりの素晴らしさに
涙があふれて仕方がなかった。


かつて彼女本人が
「自分に向いてない踊り」と悩んでいたが、
本人の想いとは裏腹に
これは完璧に新境地だろう。


こういう踊りを踊らせたら最高だ。


ホントに「いいおんな」だった。

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お師匠様の多佳広先生に

「彼女の鳥追いに
無駄は一切なかった。
妙なケレンもない。
品のいい踊り。
かつ、色気はしっかりある。
清潔でさわやかな色気。
きりっとした粋な雰囲気も満載。」
という内容の感想をお伝えした。

多佳広先生は涙を浮かべられ、
「ホントに、あの子、よく踊ったでしょう?!」
とおっしゃった。

お師匠様を泣かせるほどの踊り。


そして私の感想に対し、
「絢也さん・・・まさに、私が
あの子に、こう踊らせたい、と
思ってやってきたことが
あなたに全部伝わってます。
こんな嬉しい言葉はない」とおっしゃってくださった。


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「角兵衛」の鳥追い。

この踊りはキケンな踊りだ。


色気を出したいとか
もっと粋なカンジを出したいとか
そういう想いが強ければ強くなるほど
ドツボにはまる踊り。
へんなシナを作ったり、
いろんなことを「やりたくなる」振りだ。
私がこの振りを習ったら
ほぼ100%、ドツボにはまって、
はまったところで、
「ああー!品が悪い!!」と、
師匠に思い切り叱られて、
ジョキジョキと「余計なこと」を刈り取られるだろう。
自分だったらどうなるのか
容易に想像つく。


今の私だったら、
彼女のように、絶対に踊れないと思う。
それほど彼女の踊りは
すっきりしてて、
無理も無駄もなかったのだ。


そのことを2人で酒を酌み交わしながら
私が言ったら・・・


彼女も長いお稽古の間に
思い切り「どつぼ」にはまったのだそうだ。


多智雛:「へんに首を沢山動かしたくなるのよ。」

絢也:「ううっ!わかる!
    こんなふうとかこんなふうにやりたくなるよね」

多智雛:「そう!!すっごい叱られた。」

絢也:「余計なもの、全部そぎ落とされた?」

多智雛:「うん。」

絢也:「だとしたら・・・・もちろんひなちゃんの努力で
    あそこまで研ぎ澄まされた踊りになったとは
    思うけど・・・
    でも・・・あそこまでひなちゃんからいろんなものを
    そぎ落として、あそこまで仕上げた
    多佳広先生はすごい先生だね。」

多智雛:「うん・・・ホントに・・・・もう叱られて叱られて・・さあ・・」


絢也:「そんなことがあったとはカケラも
    カンジさせない、今日の踊りだったよ。」

多智雛:「ううううう・・・・うれしい・・・うれしいよぉ~」

私は彼女が大好きだ。
性格も、顔も声も、生き方も大好き。


そして彼女の踊りが大好きだ。


更に、私は
彼女をこよなく尊敬している。


心から尊敬できる人を
親友に持てて、
私は本当に幸せ者だ。


彼女は私の誇りだ。


私も頑張って
彼女に追いつきたいと思う。


彼女に、
私が彼女のことを想うのと
同じように想ってもらえる私になれますよう。


頑張ろう。

がっつんがっつんに
刺激をもらった。

ありがとう。
ひなちゃん。


いいもん見せてもらった!

最高だったよ!!!

2007年12月 1日 (土)

鞨鼓!

さて。

「松廼羽衣」の振り入れは
その後、順調に進んでおります。
(冒頭のところは、
まだちょいちょい間違えたりしてるが・・)


と、言いつつも、
入ってるのは「順序」ばかりで(^^;)
まだまだ間がとれないので
音が余ったり、間に合わなくて焦ったり
・・・・そんな感じです。はは。


鞨鼓で一人で踊るところまで進んだ。
極端に複雑な動きがないし、
「浅妻船」の鞨鼓のところに比べると
手数も少ないので
それほど「大変感」もないままに
気持ちよく振りが入ってくる・・・。

まだ小道具の鞨鼓はつけず。
扇子2本にぎって
帯をゲンコツでぽくぽく♪


回る動きがとても多い。
きっと回るたびに衣裳が綺麗に揺れて
ここはさぞや綺麗なところなんだろうな。。。
曲も最高に美しいし。。。


綺麗・・・・。


はっきり自覚した。


逆に言えば


「綺麗じゃなければならない」


「綺麗」。


そして師匠がおっしゃる。

師匠:「もうここ(鞨鼓)は
    天女、飛んでるからね。
    (空中を指差して)あのへんを    
    飛んでるって思ってね」


うわっ。


絢也:「しっかり踊りつつ、飛んでるカンジを
    出さなくてはいけないんですね・・?」

師匠:「そう。能だからしっかり。
    でも軽さがないとね」


まだ振りが全部入る前なのに・・・・。
私の心は今まで経験したことのない
不安で一杯だ。

御稽古が終わって。


師匠:「今日のところ、楽しいだろ?(^^)」

絢也:「はい。・・ただ・・・・
    私がお稽古してきた今までの歴史から見ると
    劇的な手数の少なさに・・・
    正直、ムズムズ感はあります・・。」

師匠:「はは。そりゃ手数は少ないよ。」

絢也:「今まで、ホントに・・動き続けるものが
    圧倒的に多かったので・・」

師匠:「そういうものだけが踊りだと思ったら、
     大間違いなんですよ♪(^^)」


絢也:「はい。」


師匠:「はっきり言って振り自体はカンタンだし。
    動かないところ。
    手が少なくて、音がたっぷりなところ。
    そういうところって、なんかしたくなるよね。
    こんなこと・・とかさ、
    こんなこと・・・とかね
    (※いかにも私がやってしまいそうな
    動きの数々を見せてくださる(^^;))
    こういう『小芝居』をしたら
    全部台無しになるからね。
    とにかく、余計なことは一切しないこと
。」


私が抱いている「ムズムズ感」から
生まれそうな「危険ゾーン」のことを
ちゃんともう師匠はわかっていらっしゃる。
「こんなこと」は
見事に、「振りを覚えて踊りに慣れてきた頃に
私がやりそうな動き」そのものだった。

小唄「沓掛時次郎」
長唄「菖蒲浴衣」
この二つの踊りのお稽古中に
露呈しまくった私の弱点。
「手数が少ないと、何かしたくなってしまう」

何かしたい、という「悪い芽」を
がっつりじょきじょき切り取っていただいた、
あの厳しい御稽古は記憶に新しい。
切り取られた時の痛みも自分の涙も(T-T)。
(この二つのお稽古はそういう意味で
私の財産だと思ってる)

そして
「松廼羽衣」のお稽古に入る前に
師匠に言われた、「今回の目標」。

「100%で踊ってるように見えない踊り」

「やってることは100%しっかり。
手抜きの踊りをしろということではないから。
でもそれを70%くらいの力で踊ってるような
雰囲気を出すことが、
今回のアンタの大きな目標」

そんなこと。
できるのかな。


不安で胸が切なくなる。


だけど次から次と生まれる「目標」は
なんと私の胸をときめかせることか。


このトキメキから離れられない。

一生やめられない。
一生飽きることもないだろう。

トキメキ中毒(笑)。

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