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2009年4月

2009年4月29日 (水)

もう五月だ~!!

去年の今頃を振り返ると・・・

毎回毎回重い裾引きのお稽古用衣裳を着て
天女のことで頭が一杯だった・・・。

5月31日、国立劇場で踊った
常磐津「松廼羽衣」の天女・・・。


あれから1年が経とうとしてるんだな・・
早いなあ~・・・・・・。


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そして今。

3つの作品をお稽古してる私。


この3つは、3つそれぞれ取り組んでいたもので
最初から3つ、お稽古していただいていたわけではない。

ただ、それぞれを踊る「時期」が
徐々に近づいてきたので
現段階で、3つが勢ぞろいしてるといったところだ。

しかもま~~ったく質の違う作品!!

3つすべてと真正面に向かい合い始めた時、
不器用な私は
かなり参ってしまった。

「三社祭」も「喜撰」も
「お稽古のお相手」をしてる間は
本当に気楽なもので(笑)
ただ、ただ楽しく踊っていたわけだけど、
この2作品も「本気」が始まったら、
どれもこれもとんでもなく
難しい課題がドバドバと押し寄せてきた。

本気を3つって。

どれもこれも
踊れば踊るほどにどんどん難しくなって。

娘らしい柔らかさが出せない「屋敷娘」。
男になりきれない「三社祭」
色気もそっけもない「喜撰」のお梶。

ああどれもこれも。
なんでこんなに難しいんだああああ。

1個だけでも大変なのに・・・。
なんでこんなことになっちゃったんだろう?!と
わが身を呪ったことも・・・あった・・・(^^;)


でもその時、親友の花柳多智雛ちゃんが言ったのだ。


多智雛:「絢也ちゃん。あたしもさ。
     あれもこれも・・・っていろいろやることになっちゃったとき・・。
     ああ!どうして一度にこんな無茶しちゃったんだろう!?
     ってものすごく辛かったことがあるよ。」

うんうん。知ってるよぉ。
踊るチャンスがそこにあったら
すべてつかもうとしてきたおまえさんの姿を
こよなく尊敬しつつも
心配になったこともあったよ。

多智雛:「でもね。1度にいろいろやった、ってことはね。
     のちのち、必ず、すっごい大きい何かになるよ!
     これはホントに!
     今は辛いだろうけど、
     絢也ちゃん、すごく恵まれてるんだよ。
     必ず、いい結果になるから!」

泣いて電話をした時に言われた言葉。

最近、とってもしみじみと心にしみこむ。

なんとありがたいことか。と。
心から感謝しながら苦労できるようになった。

「心から感謝しながら苦労できる今」が
なんだか、幸せだ。


それは、間違いなく
多智雛ちゃんの言葉が
根底でずっと私を支えてくれていたからこそ・・・。

毎度のことですが
多智雛ちゃんには足を向けて寝られません(笑)


------------------------------------------------------

「三社祭」の玉尽くしの部分を踊ってると
グズグズのお扇子だと
踊りにくいので
思い切って新しいお扇子をおろしました!!


固いお扇子♪
ううん♪いいわ♪
非常に踊りやすい~~♪


お互いの扇子を持つところがあるのですが
まきちゃんが
「絢也さんのお扇子をもったとき
 ああっ♪って思いました♪
 私も新しいのにしようかな~~」

おお!気分がいいから、
そうしろ~~♪(^0^)


とそそのかしてみたが
激しく使いまくるので
きっとすぐにグズグズになっちゃうだろうけどね(笑)


--------------------------------------------------

「喜撰」のお梶。


手ぬぐいをたすきのように結び、
トン、ス。


その後、座って
糸車を操り、糸を紡ぐ・・・・という振りがあるのですが・・・。

糸車をまわしてたら、
テープが止まった。

師匠のお顔を見ると
満面の笑顔だった・・・・・。


師匠:「そんな・・・あざやかにやられてもねえ・・・・。」

アザヤカニヤラレテモ????

巴まわりのところからやりなおし。

眉毛を作って巴まわりして、
手ぬぐいを首にかけて
袖をまきこむように結んだら・・・・。

師匠:「だからさあー。そんなにきっぱりやらないでよー。」


きっぱりやってるつもりはないのだけど・・・


再チャレンジ(T▽T)

今度は糸車を回して
左手を指差すところでテープが止まった。

師匠がぼそっと衝撃的な一言をおっしゃった(T▽T)


師匠:「女工さんみたい。」


(T▽T)せんせえええええ~~~!!!


師匠:「そんなしっかり作業するからさあ。
    ねえ、このひとはさあ。
    糸をつむぎたくて、やってるんじゃなくてね。
    わかるでしょ?
    この作業をすることが目的なんじゃあなくて、
    この作業で表現したいことがあるんだよ。」

・・・・一応意味は知ってる・・つもりです・・・・。
糸はとるけど、あなたの心はとりにくい・・・
っていうことを歌詞も言ってるし・・・・。

師匠:「だからね。
    そんなアザヤカに作業しないでよ。
    なんとな~~くなんとな~くって感じになれない?
    それ以外言いようがないんだけど。
    なんとな~~く、な、感じ」

なんとな~くな感じ、とおっしゃりながら
師匠が糸車を操る。


ああん先生。
確かに先生のこの振りのお手本が
とっても「なんとな~~く」な感じです(T-T)
そしてこの「なんとな~く」がすっごく色っぽいです(T-T)


「女工さんみたい」

女工さんにならないようにするのが
「今、目の前にある課題」です♪

2009年4月24日 (金)

久々に更新(^^;)

うはー。
すみません。
ずいぶん更新をサボりました(^^;)

更新サボると、ご心配をおかけすると
知っているのに・・・


ちなみに、大変元気です。
大変元気に、お稽古しております。


じゃ、なんで、更新しなかったか?

・・・単純に・・・


ちと忙しかったです・・・・。

書きたいことは山のよーに、毎日あったのですが
このパソコン大好き人間の私が
自宅のパソコンに触らない日があったり!!


フツーの日記なら、
携帯でちょいちょい♪と更新もできるのですが、
お稽古日記を書こうと思うと
それなりに気合も必要です。
ちょっと携帯からは・・・(^^;)


とゆーことで、こんなに時間が経ってしまいました。

元気です。元気に踊ってます。

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2月3月・・・。

この二ヶ月は、本当にドツボだった。


踊りがドツボなのはしょーがないとしても
気持ちがドツボだったのは
私の弱さでしょう(苦笑)。


どんどん踊りが小さくなっていっているのが
自分でわかって、
なにを踊っても
他のお弟子さんのお稽古の後ろに立っていても
「なにをやっても私はダメだ・・」と思ってしまい
完全な自信喪失。


師匠:「あんたの明るさが、踊りに出てくれないと。」


技術云々も大事だけれど
一番大事なのは
踊る人「本人」が踊りに現れないと
見てる人は何も楽しくない。


自分の踊りが
さぞかし「つまらない」状態になってるんだろうな・・と
わかっていて
だから、必死で明るく踊ろうとして
でも必死に生み出す明るさなんか
所詮、「ニセモノ」だったのだ。


持ちきれない程沢山の
重い重い課題の数々は
そう簡単に処理できるもんじゃない。
「もっと長い眼で見なさいよ。」と師匠に言われても
ただ私はガムシャラに必死に
その重い課題たちをねじふせようと
もがき苦しんでた。


先日の日記に書いたが
その精神的ドツボからなんとか抜け出せたのは
「三社祭」を一人で踊った時に
あまりに残念な自分の姿を確認した時だった(笑)


言葉では理解していた、この単純なことが
どうしても実感として
自分の中で納得しきれてなかったのだ。

「この単純なこと」とは?

「私の踊りのダメは、
一朝一夕で、どうにかなる話じゃない。
それどころか、1年2年でどうにかなる話でもない。」
ということ。

こうして言葉に書くと当たり前(笑)


だけど、
毎度のことなのだが
どの踊りに対しても
私には、激しい野望があるため(笑)
どうしてもこの「当たり前」をねじふせようとしたくなってしまうのだ。

その激しい野望とは?

どの演目もそうなのだが、
お稽古が始まり、お稽古が進む中
「あそこまで行きたい」という強烈な夢を持つ。
「この踊りは、こんなふうに踊れるようになりたい」と
激しく、激しく、想う。
恋焦がれて、死にそうなほどに、
そうなりたいと、願う。

その私の激しい恋心を、
恐らくご存知である師匠は、
当然、「あそこまで行きたい」をかなえてくれようと
「どしゃ~~」と悲鳴をあげそうなほど
沢山の課題を出してくださる。
「すぐにできっこない」ことはわかりきった上で
「目指せ!」と叱咤激励のもと
身体が震えるほど、
恐ろしく難しい要求を沢山出してくださるのだ。

師匠:「今すぐ全部できるようになったら
    あんた、僕、必要ないでしょう?」

その前提のもと、おっしゃってくださっているのに
私の心は固くなってしまって
「いや!!なんとかしなくては!
なんとかするのだあああああ!」ともがき、
もがいたあげく
なかなかでない結果に
がんじがらめになってしまった。

繰り返し踊って踊って踊って。
一所懸命考えて動いていろいろ試す。
それはとってもいい事なのだが、
結果がすぐでないことに焦りすぎてた。

師匠:「あれもこれも全部、なにもかも
    やっつけてやろうなんて、無理だよ。
    そんなことしたって、何もいい事ないよ」


この言葉は
厳しい師匠からの優しさだった。

それなのに
そんなこと言ったってせんせい!!!
あれもこれもやらなくちゃ、私、前に進めません!!!
と心で叫んでいた。


結局あれもこれもやっつけてやろうとしたら
どれもやっつけられないことに
やっと気づいた。

少し整理がついたのかな。

「結果を出すのに恐ろしく長時間かかる課題」と
「今の私が、今やっておかなくてはいけない課題」と。

長時間かかる課題のことは
「あきらめた」わけじゃなくい。
長時間かかることを覚悟して、取り組んでいくしかないと
おなかのそこから思えるようになったのが
4月に入ってから。

どれもこれもやっつけたいけど(笑)
でも、全部いっぺんにやっつけることは不可能。

どの課題もなんとかしようという気持ちは
いつもいつも忘れず、
でもそれにとらわれすぎず
とにかく、一回一回のお稽古を大切に
師匠に言われたことを、ゆっくり一つ一つ
大切にかみしめて
明るい気持ちでやっていこうと、
今は心底思っている。

てなわけで
当然果てしない戦いが続いてますが
とりあえず、ここ最近、
泣かなくなりました(笑)


そんな感じで、
元気に踊ってます。

野望は捨ててません♪
野望は野望としてもち続けます♪
野望に囚われすぎず
野望にのまれず
野望を持ち続けます。


踊りが好きなんだもん。
大好きなんだもん。
こんなに好きなんだもん。
この恋は、成就させたいもん。
だから、野望は捨てない!

春の訪れとともに
熱く燃えております!

2009年4月11日 (土)

暑くなってきた・・(ゆううつ)

・・・。くる・・・もうじき・・・。

私の大嫌いな季節がくる・・!!


「浴衣の季節」がっ!!!


あああああー。なんて
寒い季節から急に暑い季節にとぶんですか !!


からっとしてさわやかに涼しい季節ってのは
2日とかで、終わりですか。
365日のうち2日とか!ですか!!!(怒)


袷で踊るともう・・。
ちくしょ~~。


単衣で踊ってみても
大してかわらねえ!ちくしょ~~!


まだいやだあああ!
浴衣はいやだああああ!!


浴衣で踊るのは嫌いだあ!
すべりが悪い、袖が取りにくい!
いや、そんなことより!


アイロンがけがいやだああああああああ!!!
(絶叫)


え?今だって「三社祭」のときは浴衣でしょ?って?

ふふふ・・・・。

「三社祭」は
20080702171716
この格好でやってますんで
(今はさらに短く着てますが)


・・・・袖以外はアイロンかけてないの~~♪(笑)
だって、ほとんどたくし上げちゃうから
わかんないんだもん~~♪
(袖は丁寧にたためばシワが伸びるので
ある日から袖もかけるのをやめた・・)

でもこれから先・・・
少なくとも6月になったら
すべて浴衣でお稽古になるであろう・・・。


ああああユウウツだああああ。


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今現在も、とにかく、
洗濯物が大変です(T。T)


着物は10時間近く稽古場で着て、
踊りまくってるわけですから
やっぱり頻繁に洗います。
襦袢を通り越し、
伊達締めから帯まで汗がしみこんでることもあるので・・。


そう。だから、正絹の伊達締めも
アクロンで洗っちゃいます(結構大丈夫)。


帯はお稽古では
ほとんど正絹の帯は使わないので
これまた、たまにはアクロンしちゃいます。


帯揚げは正絹だけど、
お稽古用に使ってるのは
もうヘレヘレなので、
これまた気にせず思い切りアクロンしちゃいます。
(実は帯揚げも結構汗でぬれます・・)


御稽古場で一日過ごすと
誕生する洗濯物は最低でも


ポリエステルの着物
足袋
肌襦袢x2、時には3
半襦袢
ステテコ
裾避け
スパッツ(三社祭用)
浴衣(三社祭用)
汗拭きてぬぐい。
お稽古場の水仕事用の手ぬぐい。

・・・・・なんじゃこりゃ。

お稽古の順番や、後ろに立足せて頂いた演目により
ステテコx2
半襦袢x2
を消費することあり。
よって、いつも予備を持っていきます・・。
(荷物も多いのさ・・ふっ・・)
踊り用の手ぬぐいも
振りで首にかけたりするので
汗がつくから結構洗うし・・・。


これが週二回。


そこにプライベートで着物を着たり
仕事で着物を着たりするのがはさまってくると!!

もう。
もおおおおお!


洗濯物!
おいつかねええええ!

すんげー水も洗剤も消費してるわ~~♪
ゼッタイに私の踊り生活は
エコじゃない~~(笑)


あ♪でも
お稽古用!と決めて
使いまくってる肌着たちが
どんどん破れてきてるんだけど、
嫌いなお裁縫を頻繁にしてる!!!
(ツギハギして使うのだ・・・。)


縫って縫って縫いまくる。

ここだけ、エコか(笑)

2009年4月 5日 (日)

「【思い込み】がたんないんだよ」by師匠

ちょっとお稽古日記を書く気持ちにもなれないほど・・・。

すべての踊りで
完全に「ヤられて」しまってました・・・。


いや、今も
「ヤられて」はいるのですが、
こうして書く気持ちになれたのは
自分の中に小さな灯りが見えたからです。


いつもそうだけど、踊りだけじゃなくて
何事にも、「とことん」追い込まれないと
そっから登れない性格のようです。

「絶望」までいかないとダメ、みたいな(笑)。


そう。つまり、私は
「絶望」をしたのです。

-------------------------------------------

「三社祭」を達喜会にかけよう、という
お話になったとき、
「自信がない」と言った私に
師匠は、
「いいんだよいいんだよ。
 とにかく動いて、思い切りあばれりゃ(^^)」と
笑いながらおっしゃった。


しかし、そのうち、
師匠のお言葉も変化してゆき
「暴れてればいいってもんじゃない。
ちゃんと踊りを踊ってよ」となっていった(^^;)


これは師匠の愛情。

「やるからにはちゃんとやらせたい」


最初は気楽に始めさせて下さり、
後から、厳しく仕上げていって下さる・・・。


そのお気持ちに応えたい。
恩返ししたい。


その想いが私の中に生まれた。


しかし。


踊れば踊るほど、
自分のダメさが日増しに増大していくような感じがしてきた。

何ヶ月か、お相手のお稽古に「参加」という形で踊ってきたわけだが、
ここにきて、「二人のお稽古」になってきたとき、
それは露呈した。

しかし、この踊り、
自分のことだけに気を遣ってることはできない。

とにかく、あらゆるところで
二人のイキを合わせないと、
どうにもならない。


まきちゃんの動きを見て、
お互いの顔をしっかり見て、
しっかり手をとって
一緒に足をあげて、
一緒に跳んで・・・。


まず、「二人のイキがあってる」ことが
基本。


これだけお稽古してると
この段階でも
時々、「あ♪」って
二人の呼吸が「ばちっ」と合ったことを
感じられるときがある。
「あそこんところ、ばっちりいったね♪
気持ちよかったね」


その時々ある「気持ちよさ」に
甘えていってたところもあった。
「私の踊りがダメでも・・・
まきちゃんの踊りはイイカンジだし・・・
こうしてタイミングがあってれば
作品として見られるものになるかも・・・・」


と、余裕がないのと、甘えていたのとで、
自分の踊りに、あまり、構っていなかった。
お稽古は「参加」だったし。

「二人お稽古」になった途端、
私のほうに矢のように飛んで来る、
師匠のご注意。


ああ。だめだ。
私、もっとしっかりしなくちゃ。


いけない、なんとかしなくちゃ、がんばらなくちゃ。

私の気持ちが一気に焦りでいっぱい。

「どうしようどうしよう」

心の中で謝ってばかり。
「せんせいごめんなさい、まきちゃんごめんなさい。
どうしようどうしよう。」


自分の中に溢れんばかりに一杯になった
「どうしよう」が苦しくて、
ある日、
「全然楽しい気持ちで踊ってない自分」に気づいた。

この踊りが踊れることが
あんなに嬉しかったのに。


--------------------------------------------------------

この数ヶ月、
私は、悪玉を「ひとり」で踊ったことがなかった。


まきちゃんがどうしてもお仕事の都合で
お休みしなくちゃいけなくなった日。


「一人でもみていただけますか?」と
お願いしたところ、
師匠からお許しが出たので
超久々に私は「三社祭」を一人で踊った。

私の動きだけに師匠の視線が集中する。
細かい細かいご注意が沢山あり
テープがとまりまくった。


うひゃー。こんなに、自己流やってたんだ・・・・。

「タイミングを合わせる」という作業がない
「一人の踊り」。
もちろん、そこに相手がいる気持ちで
シュミレーションして踊っているけれど。

・・・こりゃ・・・。

こりゃあ・・・・。私・・・・・。

私、アカンわ!!!!

お稽古が終わって、
さらに、鏡の前で
踊ってみる。

ふは。ふはははは。

どひゃひゃひゃひゃ。


こんなに数ヶ月、踊りまくってきたのに。


私は!


私の踊りは!

こ、こんなですかっ!!!!

ひゃ、ひゃひゃひゃ。

いかに相手役に助けられてきたかを、知る。
私単品の出来はそれはそれはひどい。
それにしたって、こんなにもひどかったとは!!

鏡の前に立ち尽くし、しばしボーゼン。


激しい絶望をした瞬間だった。


あまりにも激しい絶望だった。
-------------------------------------------------


帰り際に師匠に告げる。


絢也:「せんせい。私、がんばりまあす♪」

師匠:「なんじゃそりゃ。
    いつもがんばってるジャン。」


自分のダメがトコトン、今日わかったこと。
今までいろんなことが不安で、怖かったこと。
先生や、まきちゃんに申し訳ないという気持ちにおわれていたこと。
恥をかきたくないという想いがあったこと。
だけど、今日、自分のダメさがはっきりわかった。
とはいえ、これは決して後ろ向きな気持ちではなく、
自分が出来ることは、精一杯やって、努力して、
その結果、自分だけが恥をかく結果になったとしても
その恥を受け入れようという覚悟ができたこと。
まきちゃんに迷惑はかけないよう、
かつ、自分が、今、出来ることを
ひたすら、やっていこうと思ったこと。


そんなことを話してみた。


師匠は、静かに聞いてくださり、
そして、こうおっしゃった。


師匠:「うん。そういう風に
    覚悟が出来たことはいいことだけどね。
    
    自分が下手だと思って
    それを克服しようと思うことはとてもいいことだけど、
    あーだめだーあーだめだーって思い続けるのも
    決してよくないんだよ。

    もっと自信をもちなさいよ。
    自分が上手いと思えというんじゃなくて、
    自分がやってることに対する自信ね。
    これは、キケンもあって
    自信を持つイコール自分はコレでいいんだ♪っていう
    勘違いにも繋がるんだけど、
    あんたの場合は、性格的にそうはならないでしょう。」


自信を持つ。


今の私に、一番難しいことかもしれない・・。


でも、がんばって持てる様に・・してみよう・・・
がんばって自信を持つって、へんな日本語だけど(笑)。

そして、師匠が決定的なことをおっしゃった。

師匠:「あんたは【思い込み】が足んないんだよ。」

????へ???


意味がわからず、キョトンとする私。

師匠:「その顔じゃ、わかんない、って感じだね。」

絢也:「はい・・・。わかりません。」


師匠:「もっと役になりきれだの、
    桜の花がそこにあると思ってみろだの
    そ~ゆ~細かいことを言ってるんじゃあないんだよ。
    そんなの、どーだっていいんだ。
    僕が言いたいのはね。」

次の師匠のお言葉はスゴかった。

師匠:「あんた。自分を【男】だと思って踊ってないだろ。」

う。うわっ・・・!!!!


師匠:「【男】を踊るとき。あんたは
    【女の人ががんばって男を踊ってます】でやってるんだよな?
    それじゃいつまでたってもだめだよ。
    まず、【自分は男】と思い込まないと。
    それが一番大事なんだよ。
    例えば、足の上げ方がヘンだの
    腕の位置がヘンだの、
    それだって、【男のヘン】ならまだいいんだよ。
    うっかり転んじゃったとしたって
    【男】で転んでくれりゃ、あとがつながるから。
    
    自分は男なんだ。

    その思い込みが足りない。そういうことね。」


ううわあああああ・・・・・。


偶然聞くことができた
とっておきのお話・・・・。

とっておきすぎて、自分だけの宝物にして
こっそり仕舞っておきたいけれど、
同門の、男の踊りに初挑戦する仲間たちのために、
世界中の「男踊りが苦手」な仲間たちのために、
ここに書いてしまう!!!


「自分は男だと思い込む。それがまず
男を踊るための基本」

ううっ。うううう。

そういえば、何週間か前に
師匠にポロリと聞いたことがあった。


絢也:「先生は、踊りを踊るとき、
    先生のハラの中(おなかの中ではない・笑)って
    どう、作られていくんですか?」

師匠:「どうってねえー。
    女の踊りを踊るときは、女の子になる。
    まずはそれかなー。」

ああそうか。
そういうことか。


絶望したからこそ、
もらえた光。

絶望に辿り着くまでが、辛いんだよね。
本当に辛かった(笑)
だって、絶望なんかしたくないもん。
だからもがくし、絶望までいかないよう
見たくないものを見ないようにしたりして。


だけど、勇気を出して、
絶望しきってしまえば次は登れる。

登ります。こっから。

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